ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

「生んだら無条件に愛せる」のか問題

(※2015年8月27日今さらですがエントリーのタイトルを「自分の子どもがかわいい」と思う理由」から変えました。内容は変わっていません)

今月息子が1歳になります。
早い…早いよ…光陰矢のごとしだよ…。
そしてもう赤子は立ってるし、歩き始めました。
あんなふよふよでぐにゃぐにゃだったのに9.5キロになって歩いている…。
赤ちゃんてすごいな…と思っています。
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世の中には親子関係っていろいろありますよね。
「親は子を無条件で愛せる」みたいなのが一応スタンダードとされているようで、最近は虐待とかネグレクトとか、全然愛せないパターンもあるというのが話題になっていますし、過干渉とか支配とか毒親とかもさかんに取り上げられています。

自分は子どもに対してどういう感覚になるのかな〜と思っていたので、生んで1年やってみたところの感想を書きます。

生んだら無条件に愛せる?

妊娠してから、お腹がおおきくなるにつれ「自分はこの人を愛したりできるんだろうか」と思っていました。
腹を蹴ったりされていましたが、顔が見えるわけでなし。ボディーランゲージの文通みたいな感じで、その相手をどう思うかって言われると「どうやら家族になるらしい人」みたいな感じで、かわいいとか愛おしいとか、そういう気持ちはありませんでした。世の中的には「お腹の中の子が愛おしい」みたいなのがあるっぽいんですが、私には全然なかった。でも生んだら変わるのかな〜とは思いました。

出産は難産だったほうだと思います。
陣痛が10分間隔になってから病院に電話したら「まだ生まれないから朝に来て下さい〜」と言われて家で9時間待機。その後入院して24時間陣痛…しても全然生まれないので陣痛促進剤して、あ、生まれそうってなったら「赤ちゃんの心拍数が低下してます!!!」みたいになって看護師さん、研修医、その他いろんな先生に取り囲まれ「へその緒が絡まってました、じゃあ手術で」となって緊急帝王切開になりました。
緊迫した感じでバタバタと運ばれ、私よりも周りがテンパりまくりで「おや、ヤバイ感じなの?」と思いつつ、手術室に運ばれて行きました。
内心「あの陣痛は全部ムダだったのかいっ!」ってなりましたけど、なんだかんだと無事に取りだしてもらい、健康な赤ちゃんを産むことができました。お医者さん、看護師さん、麻酔医さん、全ての人にありがとうありがとうと思っています。

そんな状況だったので、生まれた赤子を初めて見たときの感想は「あー、よかった無事に生まれて……って頭とんがってる!!!!!!!」でした。
なんか、骨盤にずっとはまってたらしくて頭がとがってたんです。コーンヘッドでした。
「戻りますよね? これ治りますよね??」って聞いて「すぐ普通になりますよ〜」って言われたのが手術室での会話です。
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テレビとかで見る、生まれた子どもを見てお母さんが感動して泣いたり…みたいなのは全然無かったです。
手術で麻酔をかけられるときの受け答えも「気分が悪くなったりしてませんか」の質問にも「吐くのが10だとしたら1くらいです」と答えたりして先生に「冷静ですね…」って何回も言われました。周りがテンパると逆に冷静になっちゃうんですよね。どうせ私は何もできないんだし…。

帝王切開すると、その日は1日寝て過ごします。熱も出るし、体中からコードとか管とか、血栓が足につまらないようにするマシーンとかいろいろ繋がれてへろへろです。
人生で1番「死」に近いな…と思いました。体力ゲージの満タンが100で、花粉症がひどいときで90。風邪を引いたら80くらい。だとして、50くらいだなって思いました。完全に動けないし熱がガンガン出て意識は朦朧とするし。

そんな中で「ああ…仰向けに寝てる…今まで腹が重くて寝られなかったのに。蹴ってたあいつはもうお腹の中にいないんだな〜」と思いました。かといって寂しいでもなく、寂しいとかそういう感じよりも己が辛い。生きねば。みたいな感じでした。

生んだ瞬間謎のホルモンが出て「キャーかわいい」とか「生まれてくれてありがとう」みたいな体験するのかな〜と思ってたんですが、全然そんなことはなく、病室にほやほやの赤子が運ばれて来たときも「お、おう、これか」みたいな感じでした。熱が出てう〜んう〜んと唸りつつ「まあ、まだ1、2回しか会ったことない人のことを想うのは無理だな」って思いました。

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そして、2日目から世話を始めるのですが、腹は痛いしおっぱいは出ないし…。
そんな中でも世話ができるのが愛…っていうことは全然なくて、責任感でした。「これはあなたが担当することが決まった、赤ちゃんです」みたいな感じ。


そんな私ですが、4日目くらいから「うわ〜〜〜?? なんか、赤ちゃんかわいくない?」と思い始めました。愛情ホルモンのオキシトシンが作動しはじめたようです。

それで思ったのは、たぶん自分が産んだからかわいいんじゃなくて、これは「自分が担当してるからかわいいんだな」ってことです。

そういえば、うちの猫おファルにゃんも、生んでないけどカワイイ。
「うちにいる猫」だから、よその猫よりもカワイイ。
赤子も同じ。自分が世話する存在だからかわいい。

ってことは、他に育てる人がいない新生児を「今日からあなたの担当です。他に育てる人はいません」って突然置いて行かれたら、生んでなくてもたぶん世話してるうちに余裕でカワイイと思うようになって「うちの子最高にカワイイ」ってなるんじゃないかなと思いました。

自分にとっては「出産」はアメージングな体験だったけど、その事実はお腹から出てきた人との関係にはあまり大きく影響せず、その後に世話をすることによって思い入れたり愛おしいと思ったりするタイプだったのか〜〜と。
それがわかったのが面白かったです。

属性よりも相性のほうが大事だった

パートナーには前妻との間に2人子どもがいるんですが、それに対して女友達の中に「そういうの、イヤじゃないの?」とか言う人がいます。
それを聞く度に「そうか、イヤ派は割といるんだな。私は全然イヤじゃない派だな〜」と思います。
「子どもがいるのイヤ派」の友達は「子どもは大事に決まっている。自分よりも大事な相手がいる男性とパートナーになれない」と言っていました。そういう感覚もあるんだ! と思いました。
私はそういわれると「自分には子どもはいないけど(←付き合うと決めた時は)、パートナーも自分の家族(親姉弟)もどっちも大事だから、大事な相手がパートナー以外にいてもいいのでは」と思いました。圧倒的にパートナーよりも子どもや親姉弟が大事だったら困ると思うけど、どっちも大事みたいな感覚は誰にでもあるよね。と思ってしまうので「パートナーに自分以外との子どもがいるのがイヤだ」という感覚はないみたいです。
子どもたち本人と会ってみてどうしても「気が合わない」とかだったらしょうがないと思うし、無理して付き合うことないなと思ってましたが、実際会ってみたら「ああ、この父親の子どもだな〜」という感じでてかなり好印象だったし、お互い相性が悪くないようなので、親戚付き合い(たぶん叔母さんくらいの感じ)くらいの距離感で付き合っています。

そもそも、自分は属性で判断されるのはイヤです。
よく知りもしない人からおおざっぱに「女だからこう」って態度されたら無茶苦茶腹立つし、海外に行って「日本人だから嫌いだ」とか言われたら納得できないな〜と思います。私個人のことが嫌いなんだったら仕方ないし、受け入れるけど、自分が変えられない属性であーだこーだ言われるのは理不尽じゃないかと思います。
それと同じように、誰かの子どもだから嫌いとか好きとか、そういうのも受け入れがたい。
そんなことより、本人がどういう人間かのほうが大事。

常々そう思ってたけど「それは理想論で、子どもを産んだらさすがに変わるかな。自分が産んだ子だからかわいいと思うかな」とも思ってはいました。ところが実際に生んでみても、生んだことよりも「自分が守らないといけない」という関係性のほうが重要だったので「自分の理想と本音は結構近いのかも」と思えました。

自分の子どもがかわいいと思う理由はそれぞれ

最近ママ友と話していて、自分の子のことを「好きな夫の子だからかわいい」と言われて、そういう価値観もあったか…! と思ったのですが「自分の子どもが1番かわいい」と思うところは一緒でも、「自分が産んだ子だからかわいい」「自分が育ててる子だからかわいい」「好きな男の子どもだからかわいい」……とか「どうして子どもがかわいいと感じるのか」の根拠って実はみんなバラバラなんだろうなと思いました。

だからそれと同時に「かわいく思えない」っていうこともありえるんだろうなとも。
「親はこどもをかわいく思のが当たり前」と思うよりは「自分はどうして子どもがかわいいのか」を考えておくのは大事なのかもしれないし、理由はそれそれ人によって違うんだということを意識しておくと、人の子育ての価値観といい距離が保てるかもしれないなと思いました。f:id:salucoro:20150806001127j:plain

※追記 コメントを変えた理由はぽつぽつ言及してくれる人がいるたびに「タイトルがいまいちなのよね…(´Д` )」と思うので思い切って変えました。さっさと変えればよかった…。

「モテる」は「持てる」? で、何を。

ちょっと過去の自分を振り返る作業をしていたので、メモ的に。

20代のころ、私は人間関係で四苦八苦していました。尊敬する人や好きになった男性とそれなりに仲良くはなれるのですが、その後関係がこじれやすかったのです。
そんなとき、モテモテの女子が私に言いました。

「好きって思う気持ちはとても気持ちがいいんだよ。だから、自分ばっかりやってちゃダメ。相手にもさせてあげないと」と。

それを聞いた私は「えーー? 私のことなんかそんなに好きになってくれる人いないから悩んでるのに?」と思いました。
自分に自信がないと、相手が自分ことを好きになるとか、相手が自分の為に何かしてくれるとか、そういうことを求めるハードルが高くなってしまいます。
「そんなことを言えるのは、あなたがモテモテ女子だからじゃないの?」と思いました。

自分は「モテない」から自分から誰かにアプローチしなければ何も起こらないし、自分から相手に尽くさなければ一緒にいる価値がないんだ、思い込んでいました。
「ねえ、〇〇がしたいの」
「〇〇がほしいわ」
「〇〇をやって」
とかって、モテモテ女子でもない限り、男性に求めるのは無理じゃない…??
少なくとも、私には無理だなあ…と思っていました。


でも…そもそも「モテる」ってなんだっけ?

「持てる者、持たざる者」的にいうと「持ってる」人は「社会的地位・名声・富・美貌」などを「持ってる」ってことかな。となると、そういう人が「持てる=モテる」のはわかるし、自分はそんなに「持ってない」ので「モテ」なくても当然だなと思っていました。

しかしある日気が付いたのです。
もしかして何かを「持てる」人のことだったら?

私は20代の殆ど生活が「仕事も1人、生活も1人」だったのですが、常に誰かと話しができる環境が欲しかったし、誰かと何かを分かち合うことに憧れを持っていました。
そして私の人生の「不安」とか「責任」や「希望」とか「夢」とかを一緒に「持って」くれる人がいたら、なんてステキなんだろうと思いました。


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と、言えば聞こえはいいのですが「この先の人生が不安だ〜。1人で寂しい〜。だから誰か一緒にいて欲しい〜」って感じだったんですよね。
だから相手のことを「好きです」ってアプローチしてるんだけど、本当は「だから荷物持って」と言ってるだけだった。
正直、そんな感じの人と恋愛したいか? と言われると…イヤですよね…。

私は相手に「好き好き」と言いながら、何かを持ってもらいたがっていた。
まるで妖怪「持って持って」です。カタカナで書いたら「モッテモッテ」なので、まるでモテモテのようですが、「モテる」とは真逆の、自分の人生の不安や責任を持ってもらいたがる妖怪です。
普通逃げるよね。そんなの。そりゃフラれるわ!
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このままではいやだ。と思った私は「モテる」人になろうと思いました。
「持てる」人です。
人の不安とか、責任とか、一緒に持って上げられるような、心の力持ちになろう。そう思いました。
すると、今までの好みのタイプから180度違う、ちょっと頼りないけど優しい人みたいな人に目が向くようになりました。

そして元夫と出会い、付き合いを経て結婚に至りました。

なので、私は「よし! この作戦は成功した!」と思っていたのです。
「そう、私は持てる人間。愛は求めるよりも、与えるものよね」などと、けっこう本気で思っていました。

「好きって思う気持ちはとても気持ちがいいんだよ。だから、自分ばっかりやってちゃダメ。相手にもさせてあげないと」

この言葉を思い出して、なるほどなるほど。私が相手の荷物を持つことによって、向こうが私のことをちゃんと好きになってくれる。相手もとっても幸せそう。よかった。と思っていました。
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が! それで、どうなったかと……申しますと。

気が付いたら、川の水を飲んでいたのです!!!!!
salucoro.hatenablog.com

相手に何かするばかりで、相手から何もしてもらえない。でもそれを「自分で望んだことだし」「1人じゃないし」と、納得したつもりでいたんですよね。
「喉が渇いてないから、私幸せ!」と言って、川の水を飲んでいた。

人の荷物ばかり持って自己満足していたら、だんだんその荷物が膨大になり重みでへとへとになっていたのです。結婚しちゃっていたので、「あれ? もしかして、私ってこのままもう一生、誰にも頼れないし、誰かに助けてもらうことを期待もできないの…?」と気が付いて絶望的な気持ちになってしまったのです。

そして結局、離婚してしまいました。

私は自分が妖怪「持って持って」だったこと反省して、行動して、成長した、うまくいったと思っていたのですが、一方的に持ってもらいたがることを、一方的に持つことに変えただけで、実は全然成長してなかったのです…。

「好きって思う気持ちはとても気持ちがいいんだよ。だから、自分ばっかりやってちゃダメ。相手にもさせてあげないと」

これは「好きと思う気持ち」だけじゃダメなんですよね。

相手からもちゃんと何かしてもらわないとダメ。相手にもちゃんと自分の人生の荷物を持ってもらわないとダメ。

「相手の為に何かするのは気持ちがいい。だから、自分ばっかりやってちゃダメ。相手にもさせてあげないと」なのです。

なるほど、マンガとかでよくある「尽くした彼氏が『おまえは強い女だから大丈夫だけど、彼女は俺がいないとダメなんだ』と言って去っていく」のはこれが原因か。と思いました。
私の場合は「一方的に何かしてもらうだけで全然OK」タイプの人だったので関係を続けるだけならいくらでもできたと思うのですが、自分が疲弊してしまって白旗をあげました。
結局、一方的でバランスの悪い関係は継続するのが難しいということです。
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そして今は、パートナーにはゴハンも作ってもらって、何でも頼める関係を築けています。
自分の為に何かしてもらえて、相手の為にもちゃんと何かしてあげられる。
相手を頼ってなにかして貰うのは「モテモテ女子」にしか与えられない特権ではなくて、長く続ける関係の中では普通のことなんだなと、30代後半になって、やっと思えるようになりました。

「モテ」とはなんぞや、の正解はめぐりめぐって結局は「持ちつ持たれつ」なんじゃないのかなあという話でした。f:id:salucoro:20150612073146j:plain

子有りで事実婚

こんにちは。“水谷”さるころです。
人生3度目の水谷姓です。
というわけで、出産のときだけ法律婚して再び事実婚に戻って参りました。
って書き出したのは12月末。5月になっちゃった…。
赤子の観察と仕事の両立に日々忙殺されています。

前々から「事実婚をしている」と言っているのですが「子どもがいる状態での事実婚はどうやってするの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、夫婦2人での事実婚と、子どもがいる状態での事実婚は違う形になってきます。
そして、その方法も「事実婚をしたい」理由によって違ってきます。
なので、うちの場合はこうやってるよ。という体験談を書いてみたいと思います。
4ヵ月間試行錯誤したので長いです。

まず、法律婚でできることは、殆ど事実婚でもできます。

法的な権利・義務

社会保障制度(医療、健康保険、年金など)は事実婚(内縁)でも受給が認められますが、税制上の優遇などは認められません。

婚姻に準ずる形(準婚)生じる義務と権利
1)夫婦の同居・協力扶助義務(民752条)
2)貞操義務、婚姻費用の分担義務(民760条)
3)日常家事債務の連帯責任(民761条)
4)夫婦財産制に関する規定(民762条)
5)内縁不当破棄による損害賠償、内縁解消による財産分与(民768条)
6)遺族補償および遺族補償年金の受給権(労基法79条・労基則42条)
7)優生手術の同意(優生保護法3条)
8)年金・健保・労災など各種受給権(厚生年金保険法3条の2、健康保険法1条の2、労働者災害補償保険法16条の2)※扶養に入れますので、国民年金3号も可能です。
 8)-b 離婚時の厚生年金分割
 (事実婚に係る厚生年金の分割請求の要件について)社会保険庁 (2006年)
9)賃貸借の継承(借地借家法36条)
10)公営住宅の入居(公営住宅法23条の1)


事実婚で認められない権利
1)夫婦同一姓名
2)子の嫡出性の推定 ※つまり、全員非嫡出子になります。
3)婚姻による成年
4)夫婦間の契約取消権
5)配偶者の相続権 ※ただし遺言によって贈与することはできます
6)税金の配偶者控除

上記はこちらのページから引用しています。
ふつうに事実婚


表にしてみました。
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(表の作成はid:salucoroによるもの。id:salucoroの責任において確認できたもののみ、平成27年時点で法律が改正されているものは修正しています)
つまり、事実婚でもお互いが困ったときは助けないといけないし、浮気しちゃダメだし、浮気したら慰謝料もらえるし、経済的DVとかもしちゃダメだし、公営住宅にも一緒に入れる。

あれ? 私は扶養もされない、税金も別々に支払っていて控除もない。だったらわざわざ名前を変えてまで法律婚するメリットないじゃん?!
と、気が付いたので、私は事実婚派になりました。

なお、表には含まれていませんが事実婚法律婚に比べて「離婚のハードルが低い」というものがあります。事実婚は両者が合意し、住居を共にすることで成立しているため、片方による解消の意志の表明で法律婚でいうところの離婚が成立します。もちろん、不当な理由で破棄されたほうには損害賠償請求権があるわけですが、合意がなくても「事実婚の解消」は可能です。それをメリットとするか、デメリットとするかは夫婦の関係性にもよると思いますが、うちの場合は「法律による関係の拘束力」にはあまりメリットを感じないので(関係性の悪化、事実上の婚姻関係の破綻があったとしても婚姻を持続させるメリットがない)あまり問題にしていません。

夫婦別姓

私が事実婚をしたいのは主な理由は「夫婦別姓」がよいからです。
夫婦別姓をする理由はひとによって違うと思いますが私は前の結婚と離婚で改姓を2回やり、大変煩わしかったのでもうやりたくない…と思ったのが一番の理由です。
その他にはパートナーとの心理的バランスの取り方や、自分達の場合「法律婚のメリットが少ない」などの理由があります。

改姓についてはこちらのエントリーをどうぞ。

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女性も一緒に働いていて、男性に養われたりしてない場合でも、結婚して改姓すると男性だけが経済的に強いと誤解されてしまうケースが出てくる。
私は前回の結婚で前夫と財布は別、お互い五分五分の折半だったにもかかわらず「旦那さんがいるから、もう仕事はそんなにしなくていいのよね、羨ましい」などと言われることがありました。結婚後に仕事が減ったような気はしていたのですが、実際に納期の厳しい仕事などはオーダーを避けられたりしたようです(離婚後に発覚しました)。
今の生活もパートナーに経済的にサポートされたり、養われたりしていないので、「もう仕事しなくていい」という誤解をされたくない…という気持ちもあって事実婚を選びました。
「私はそんなこと思わない」という人も「私は結婚して働いてるけどそんなこと言われたことない」とか、そういうこともあると思うのですが、その辺は各々の個人の環境の違いなどもあると思います。私の場合は会社勤めではない「在宅フリーランス」だったために、そういう誤解が多く生じたと思っています。

母子別姓事実婚

そして。出産です。
事実婚のまま子どもを出産すると、非嫡出子となり自動的に名前が母親の姓と同じなりますが、私は子の姓をパートナーの姓にしようと思っていました。

その場合、2つの方法があります。
1)「出産時だけ法律婚
2)「父親が認知した後、家裁の許可を得て子の入籍届を出す」
という方法です。
1)の場合は子は嫡出子になりますが、2)の場合は(認知後に法律婚をしなければ)非嫡出子になります。

私は夫婦が2人だけでいる場合は2つの姓で生活していてもよいと思うのですが、子ができて家族が増えた場合は「家族のチーム名」としての統一した姓があるほうが便利だと思っています。
チーム名としてはパートナーの姓を選びました。主な理由は「パートナーの姓のほうがチームのメンバーが多かった」からです。私には「自分の家の家督を継ぐ」といったような特に自分の姓にしたい理由も無かったので、子の名前はパートナーの姓を選択しました。

「嫡出子」「非嫡出子」の問題で言うと、パートナーは前妻との間に子がいます。なので、2)の手続きだと、子が「嫡出子」「非嫡出子」に別れます。
以前は同じ親の子どもであっても「嫡出子」「非嫡出子」では相続権に差があり、「婚外子差別」が問題になっていましたが、2013年に民法の条文に対して違憲判決が下り、同年中に民法改正され、婚外子の相続差別は撤廃されました。

(余談ですが、うちの異母きょうだいは交流があります。)
salucoro-mile.hatenadiary.jp

なので、1)でも2)でも問題はなかったのですが、なんとなく「認知」→「家裁の許可」がめんどくさいかな…と思ったのもあって、1)を選択しました。

1)を選択すると、一時的に自分の姓は変わりますが、一時的であれば改正のデメリットは軽減できます。例えば、金融機関の名義変更はそんなに厳密なものでなく、旧姓のままでも使用できます。
長いこと使っているうちにクレジットカードの更新や新規作成など、旧姓使用できなくなってくる機会が増えてきます。なので、短期間であれば法律婚して戸籍名が変わっても、金融機関の名義変更をしなくても大丈夫なことが多いです。同様に、公共料金の契約の名義変更も、旧姓のまま使用できます(口座やクレジットカードと名前が変わると契約者名もそれに会わせて変更することになります)。

事実婚で出産をするにあたり、事実婚に詳しい行政書士さんに相談をして、自分のプランで問題がないかどうかを確認しました。
入籍をギリギリにすると何かあったときにバタバタしてしまうだろうというのもあって、春に入籍し、夏に出産、そして、身辺が落ち着いた12月に籍を抜きました。

母子別姓を気にする人が多いのですが、そもそも私は社会的には「水谷さるころ」で、成長すれば子は「母は仕事するときの名前がある」と理解すると思うので、母子別姓に関して子になにか影響があるとは思っていません。私は実生活の大部分でも「さるころ」として呼ばれて生活しているので「名前のアイデンティティ」に関してはかなり特殊だと思います。子どもが母親の名前が別姓だからといって混乱する可能性は、あまりないのではないかと思っています。

区役所での手続き

クリスマスイブにパートナーと2人揃って区役所へ。クリスマスは入籍するカップルが多いそうで、窓口は混んでいました(うちは東京都渋谷区なので、これらは全て渋谷区のケースです)。
我々は離婚届の提出です。
日本は離婚した両親の共同親権はないので子どもの籍はパートナー、子の親権は私にしました。
行政書士さんから、籍と親権が片方にあると事実婚の解消のときに籍も親権もないほうが不利になるし、母子別姓になるので子ども名義の銀行口座の開設やパスポートの申請をしたりするのに、母親が親権者であるほうがよいというアドバイスをされ、そのようにしました。

そして離婚をした後、住民票の記載を「妻(未届)」にできるかどうかを確認しました。
本来「妻(未届)」は「結婚予定」の世帯に使われる物なので、基本的には離婚後は「同居人」の扱いになるとのこと。しかし、希望すれば「妻(未届)」にしてもらえるということでした。
「同居人」でも「妻(未届)」でも法的に何か扱いが違うわけではないのですが、「妻(未届)」のほうが婚姻関係であるのが明らかなので、そちらを選択しました。
ただ、役所の扱いとしてはイレギュラーなものなので区長への手紙のような「申出書」を書かされました。
これはどこの区でもやっているのか不明なのですが、住民票の記載は窓口の担当者の責任で表記を変えることができるらしく、手続きとしては担当者が「私がこうしました」というような「職権記載申出書」という書類と、本人達の「こういう事情で記載を変えて貰いました」という申出書がセットでした。
そしてこの記載をするにあたり再婚や事実婚の解消の予定はないかと確認されました。ころころとすぐ記載を変えるわけにはいかないようです。

夫婦別姓を希望して事実婚をしています」というような内容と「しばらく婚姻届を出す予定はありません」という内容を書いて夫婦2人の署名をしました(夫婦2人の署名は必須です)。

その後、担当が違うので念のため保育課等へ確認へ行って下さいと言われたので、待ち時間にパートナーに行ってきてもらいました。
法的に離婚し、親権者は私になるものの「同居しているパートナーがいる」場合はもちろん「母子家庭」の扱いにはなりません。

【誤解されがちなポイント/法的に離婚しても、母子家庭にはなりません】
事実婚をしている」というと「母子家庭のルールが適応されて行政サービスが有利に受けられるのでは?」と聞かれることがあります。
しかし、そんなに行政サービスというのは簡単なものではありません。行政サービスは「実態に基づいて」施行されます。
我が家は母子家庭の控除や助成を受ける必要はないのですが、事実婚によって何か行政サービスが変わることがあるかどうかを確認しました。世帯が一緒であれば事実婚法律婚で変わることはありませんでした。
ちなみに同居はもちろん、離婚後、母子の家庭に父親が通っているという場合も母子家庭の助成は受けられないそうです。

世の中には認可保育園に子を入れるために、書面上離婚する人もいる…と聞くのですが、実際には夫婦の住民票も分けなければならないので、別に部屋を借りるコストもかかるだろうし、認可に入った後も通い婚や同居がバレたら問題になるので、正直そのやり方はメリット少ないのでは…? と思います(聞いた話によると、そういった不正が発覚するのは周囲からのタレ込みが多いそうです)。
事実婚だと保活が有利なのでは? 母子家庭ポイントがつくでしょう?」と保活中に言われたのですが、事実婚は行政サービス上は法律婚と同じですので、優位にはなりません。

なお、うちは周囲に告知していないだけで、保活中は法律婚していました。
保活を頑張り、無事に認可保育園から入園の内定をもらうことができました。認可保育園の申請は11月、内定が出たのは2月。すでに事実婚になっていましたが、それが問題になったり確認されたりということはありませんでした。

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母子別姓で子の代理人業務

「母子別姓」で困りそうなことの一つに「子の代理人としての業務」がスムーズにいくかどうか、ということがありました。身近なケースでは「銀行口座の開設」と「パスポートの取得」などです。
すでに子の銀行口座を開設したので書いておきます。結果からいうと、問題無くできました。
事実婚で母子別姓である」ことを告げて、銀行口座を開設をお願いしました。
自分と子の健康保険証と、親子関係を証明する書類として「母子手帳」を使いました。
窓口へ行く前にこちらのページを参照して行きました。
www.faq.mizuhobank.co.jp
戸籍謄本や住民票など、役所へ取りに行かなければならない書類無しでも無事に銀行口座を開設できました。
次に子のパスポート取得をしたらまた追記したいと思います。

保険・死亡後

我々は現状「共有財産を持たない」という約束をしています。そしてお互いの死後相続もしない予定です。現在は子どもがいるので、子どもが相続します。そして未成年のうちは管理は後見人(残された親)がするので、現時点では相続財産もそれほど大きくならなさそうだし、問題がないと考えています。
しかし、お互いの死後にはお金がかかるはずなので、保険には加入しました。取り急ぎ、都民共済に加入しましたので、以下の手続きは都民共済のものになります。
死亡保険金の受取人をお互いにしたのですが「同居一年以上」であれば「内縁」で受取人をお互いに指定することができます(1度法律婚した後、事実婚になった場合は「同居一年以上」でなくてもよいそうです)。ただ、戸籍・住民票・印鑑登録が必要です。問い合わせをした後、専用の書類が送られてきたので、それに明記し、その他の必要書類をそろえて送り返しました。
お互いが死んだらお互いの喪主になって葬儀を執り行うと決めています。

【誤解されがちなポイント/事実婚の夫婦は親戚付き合いをしない?】
なぜか、事実婚だというと「親戚付き合いをしなくていいのね」と思う人がいるようです。「事実婚」か「法律婚」なのかは親戚付き合いに、基本的には関係ないと思います。法律婚していても、親戚付き合いをしない人もいるでしょう。
うちの場合はどちらの家の家族、親戚とも通常のお付き合いがあります。親戚、家族の協力体制というのは、日頃のお付き合いによって形成されるものなので、法律婚してるかどうかは、全く関係がないと思います。

選択的夫婦別姓制度

私は現状の「法律婚をしない事実婚」で基本的に困っていません。
私は「選択的夫婦別姓制度」は賛成派なのですが、現状の事実婚であまり困ってないので、選択的夫婦別姓制度が実現しても法律婚するかはわからないです。自分が使いたいから賛成してるのではなくて、共有財産を持っている事実婚の方などは不利なので、早々に法整備されるといいなと思っています。
(自分が別姓婚を希望するまで知らなかったのですが)現状、日本において国際結婚をした夫婦は(自分から氏の変更をしなければ)「夫婦別姓」です。なので、すでに国内に別姓の夫婦は存在するわけですから、選択できるようになっても問題がないと思っています。

【誤解されがちなポイント/重婚的内縁との違い】
このブログにおいて「ほぼ法律婚をしているのと同じ=事実婚」としている状態は「住民票を一緒にする」ことで受けられる行政サービスが多いです。
法律婚をしている相手がいる人とは、住民票を一緒にすることができません。

事実婚というのは基本的に「内縁」の関係です。
「内縁」という言葉によくないイメージを持っている方がいるようなのですが、おそらくそれは「重婚的内縁関係」のイメージが強いからだと思います。法律婚してる相手がいる場合のことです。しかし「内縁」と「重婚的内縁関係」は違います。
「重婚的内縁関係」にはいわゆる「お妾さん」といったものや、DVや執拗なストーキングなどを受けて離婚ができない人が相手から逃げて、別にパートナーを作るというようなものなどがあります。
「内縁(事実婚)」であれば、ほとんど法律婚と同じように扱われますが、「重婚的内縁関係」は法律的には圧倒的に弱いです。場合によっては法律婚の配偶者に慰謝料を請求されたりしますし、関係の解消やパートナーが亡くなった場合も、基本的に法律婚の配偶者に全ての采配を握られてしまうので社会的にも非常に弱い立場です。
ただ、住民票を一緒にすると誰かを「世帯主」に選ばなければならず(認可保育園の請求や、健康保険料の請求などは世帯主にまとめて送られます)、その状態がフェアではないということで住民票を一緒にしていない事実婚のケースもあります。なので「事実婚=世帯を一緒にしている」と定義されているわけではありません。世帯が一緒だとより「事実婚している」と認められやすいということです。
事実婚」という言葉は「法律婚はしていないが、法律婚していると近しい生活を送っている」を表す言葉なので、様々なケースを含みます。なのでたまに「重婚的内縁関係」に関しても「同居している」というところで「事実婚」という言葉を使うケースもみかけるのですが、できれば「重婚的内縁関係」と「事実婚」は区別して認識して欲しいと思っています。

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長くなりましたが、以上が私の「事実婚」の現時点での体験談です。
所有財産や心境の変化その他、この先に変わっていくことがあれば、その時の条件に合わせて話合いをし、関係を見直しお互いが納得する形に変更する可能性もあります。
これからも何か事実婚にまつわる出来事があればブログに綴りたいと思います。

追記:子のパスポート取って海外旅行しました。
salucoro.hatenablog.com

追加情報:医療関係(2017年時点での一個人の体験談)
パートナーが入院する際に「家族の最終同意」が必要になりましたが、事実婚でも問題なく説明&サインができました(事実婚であることは、全然問題になりませんでした)。
子が手術を受ける際に「母親と別姓であること」について病院から「どういった事情でしょうか」と質問を受けましたが「別姓希望で事実婚です」と説明したら問題ありませんでした。

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カースト外に生きる珍獣枠

【珍獣枠はジャンル外】

最近何度か人から「ブスと言われるという話」を聞きました。

文筆業をやっていて、顔出しするのに抵抗があるという人や、文筆業を目指していて顔出しするかどうか、悩んでいる人、などと話す機会があったのですが「外見で商売していない女性」が外見を公表した場合に、必ず外見について揶揄されるという話でした。
「外見で商売」している女性というのはタレント・モデル・女優…などだと思うのですが、作家やイラストレーター、その他の専門的な能力で仕事をしている女性も、写真や映像を公表すると外見は仕事や評価に関係ないはずなのに、必ず一言言われてしまう、という話。

ネットなんか見てると、私から見て超絶美人な綾瀬はるかとかも「あごがしゃくれてる」とか書かれてるので、人の美醜の判定なんてアテにならないし、どんなに素晴らしい人でもものでも「くさす人」というのはいるのだから、あまり気にしてもしょうがないんじゃないかな? とか思ったりしてるのですが、まあ、やっぱりブスとか言われたらムカつくよね…とも思った。

それで、そういえば自分はどうだったかな? というと。
私は自分の名前をGoogleの画像検索にかけると、イラストレーターにもかかわらず、仕事の絵よりも自分の写真がバンバン出てきてしまうのですが。あまり、外見についてとやかく言われないタイプのようなのです。
いや、ここ数年ちゃんとエゴサするの辞めちゃってるので実際にはどっかで言われてるかもしれないのだけど、多分他の顔出ししてる女性よりは外見については「ブス」とか言われないほうだと思います。
どうしてかな? と言ったそばから

「珍獣枠だから」

と人から言われました。

珍獣枠!

さて、珍獣枠とはなんぞや。

最近ネットで「ママカースト」という話題を見かけました。
http://trend-af.com/%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AF%E8%B1%8A%E6%B4%B2%E3%81%8C%E9%85%B7%E3%81%84%EF%BC%9F%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%81%A8%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E3%81%AE%E6%A7%98/
http://trend-af.com/%E3%83%9E%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%AF%E8%B1%8A%E6%B4%B2%E3%81%8C%E9%85%B7%E3%81%84%EF%BC%9F%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%81%A8%E5%AE%9F%E9%9A%9B%E3%81%AE%E6%A7%98/


あらやだ〜こわいわ〜。などと思って見ていたのですが…。
そこの図の左端に…なにかある。

「肝っ玉母さん、ヤンママ、シングル母はジャンル外扱い」
と書いてある。

ジャンル外!
ジャンル外扱い!

つまり、これを見て気が付いたのはスペックに対する揶揄やマウンティングというのは
「ルールの中にいる人」にしかされないのだということ。
私が「珍獣枠」と言われるのは「ジャンル外」だとみなされてるんだなあと思ったのです。
外見についてあまり揶揄されないのは「女のルールの中にいない」からだろうなと思いました。

…まあ…、ブランドバッグは持たないし、人の悩み聞いてるとすぐに空手を例えに出すし、モテたいとかも思ったコトないし、女子力とかもほとんど気にしないし、人から見て女のルールの中にいるとは思われないだろうな。

そんなわけで、最近子供を産んで「ママカースト」とか「公園デビュー」とかにビビっていた私ですが、周りから「さるころは大丈夫だよ」と言われる理由がわかってきたような気がします。
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【珍獣のルーツ】

さて、どうして「珍獣」ポジションになったんだろう?

と考えてみれば、やっぱり高校時代を過ごした環境にあると思います。

私の母校は美術系大学付属の女子校で、公立校のクラスに1人はいるであろう
「絵が好き」で「感受性が豊か」で…まあちょっと変わった子、が首都圏から集められたような学校だったのです。

私は雨宮まみさんの「女子をこじらせて」が好きなのですが、
あの本を読んでいて「なんで私は女子こじらせなかったんだろう…」と考えたときに
「こじらせる前提となる枠の中に誰も私を入れなかったから」じゃないかと思いました。

比較的女子校出身者は「女はこうあるべき」的男性の視線に晒されずに思春期を過ごせるので、こじらせにくい傾向があると思います。

更に、その中でも美術系大学付属の女子校だなんて…。
「面白いヤツが最強」
「絵が上手いやつが尊敬される」
みたいな世界…。
「女子力」によるカーストとかヒエラルキーとか、無し!!!

やりたいことをやって、好きなものを好きと言って、誰からも文句を言われない世界。
価値観も人それぞれのものを認め合う「ジャンル外」女子の集まり…。
私はここで女子として自意識をこじらせるどころか、「自分らしさに自信を持つ」強い自己肯定感を培ってしまったのでした。
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※高校時代のイメージ図。

そしてそのまま社会に出れば「ジャンル外」「珍獣枠」ということに…。
「珍獣」扱いされても「面白いヤツが最強」という価値観の絶対正義を疑わなかったので、あまりこじらせたりしなくて済んだのではないかと思います。

私自身は珍獣枠が気に入ってるので
みんなありのままの自分になって、ジャンル外になっちゃったらいいのに!
とか思うのですが、女性として高く評価されたかったりする人生とは無縁ですから、一長一短です。

それでも「おいでよ! どうぶつの森」と思っています。

最近、そんな女子校生活をマンガに描きました。
女子校アンソロジーマンガ「女子校育ちはなおらない」です。
豪華執筆陣に混ぜてもらいました。
って、この長い話告知だったんかいとお思いかもしれませんが、ステルスじゃないマーケティングです。
よろしくお願いします。

赤ちゃんと私と母性と理性

赤子を産んで一ヶ月があっという間に経ってしまいました。
早い…アラフォーの一ヶ月は早すぎる…。
さて今回は「母性」の話です。

私は今までフェレットを飼ったり猫をどっぷり甘やかしたりしているので、たまに「面倒見のよい母性の強いタイプ」と思う人もいるっぽいのですが…。

私の自覚としては「母性」とか全然ないです。

そもそも20代の中頃にフェレットを飼い始めた理由が「自分より弱いものに責任を持ったことがないので練習のため」なんですよね…。
家族の中でも親戚の中でも一番年下だし、子供とか苦手だしペットとか動物とかも苦手だし…。
若かったころはそれでもよかったけど「ある程度年を取ったのにそういうのが苦手なの、よくないんじゃ?」とか思って「トレーニングのために」ペットを飼い始めた…という経歴を持っています。

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小さくてカワイイモノをみると「や〜ん! 超かわいい! 写真撮っていい? 触っていい?! だっこしていい?」みたいになる人、いますよね。私はその感覚が無いのです。
「や〜ん! かわいい!」みたいな感覚を指して世間的に「母性本能」と呼ばれてるような気がするんですが、「母性本能」という言葉が本当はどうやら「本能」とかではないし、学術用語でもなくて通俗的に使われている言葉であることも世間的に認知されてきたような昨今でありますが(詳しくはWikipediaの「母性本能」のところを読んでもらうとして)「女の人には母性本能がある」みたいにうすらぼんやり、なんとなくみんなが思ってる気がするし。私もなんとなくそう思っていて「でも私にはないなあ」と思っていました。
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こういう私の性格を知っている友人は、私が子供を作ると思ってなかったようで、子供を産んだことをビックリされたりしています。姉からも「さるころに赤ちゃんができるなんて…」とか言われたりしてます。

私もそう思う。私が赤ちゃん産むとか、しっくり来ない。

猫を飼っても、猫に対して自分からアプローチをしないので猫から執着されてるし…(動物は追いかけるものからは逃げて、ツレない相手には追いかけてくる的なやつで)。
「甥っ子姪っ子がかわいくてしかたない」という人もいるけど、私は…普通…。特別な感情はないかな…という感じ。


そんな私でも妊娠とかしたらホルモンの関係で感じ方が変わるのかな…と思っていました。


しかし、妊娠してみても全然ピンとこない。
いや、確かにお腹の中の人は大事だし、健康に産まれて欲しい。
でも「愛おしい」みたいな気持ちがわいてこない…。

散々ネットで「妊娠で頭が浮かれて〇〇した」みたいな話を読んでいたのに、浮かれるどころか「無事に産まれてくるだろうか」と不安になるほうが多かった。
妊娠すると浮かれて変なキラキラした名前とか着けちゃうんじゃないの…?
暴走して変な買い物したり、ウフフな感じになるのかと思っていたのに…。
いつそういうモードになるの?
と思っていたら、そうならないうちに出産になってしまいました。

そして産んでみたら、そうなるのかな? と思っていた。

しかし、帝王切開で産まれた赤子を見て「ああ、無事に産まれてよかったなあ」とは思ったものの「本当にコレが入ってたのかあ…」というような感想で、浮かれモードにならなかった。
逆に「期待はずれ」とか「かわいくない」とかそういうのも全く無くて「9ヵ月に渡るプロジェクトが無事に終了した」みたいな安堵感を感じました。

帝王切開の場合は切った初日は寝たきりで、赤子の世話はできない。そして2日目から切ったお腹がめちゃめちゃ痛い中、赤子の世話をしにいきます。
そこで首の据わってない、昨日生まれたばかりの赤子の抱っこの仕方を助産師さんに教わりました。

私は甥っ子姪っ子が生まれたときも「首の据わってない赤子とか怖くてだっこできない!」というタイプでした。というか、赤子を産んだその日まで、そういうタイプだったわけで…。でも、そんなことは言ってられず、目の前の赤子は抱っこしなければならない。産んだんだし。

最初はおそるおそる抱っこしたものの…あっという間に慣れた。
今まで「抱っこするのが怖い」と思っていたのは「抱っこの仕方を知らない」だけだったのだなあと思った。普通に教わって「自分がやること」だと認識したら、余り抵抗はなかった。

私はたった一晩で「新生児抱っこできない」人から、「新生児を抱っこできる人」になった。

そしてその先の「母乳を与える」「赤ちゃんが泣いてもうろたえない」「オムツを替える」などのタスクを全てそういう感じで「教わってやってみる」という行程を得て入院中に会得していった。

………あれ? これ…。バイトの研修合宿みたい…!

と思った。
それまでは「母になる」というのはなんとなく神秘的で魔法のような出来事かと思っていたのでした。
赤子が生まれたら、自然と何もかもできるようになるかのように。

いや?! 全然?! プロにやり方教わって練習して、ぎこちないながらもやる、という「バイトの初日」みたいなんですけど?
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最初に授乳室に入った時に、たくさんの赤ちゃんがワンワン泣いていて「うわーー、こんなところにずっといるの、大変!」とか思った。「助産師さんとかすごいー! 絶対私には無理!」とか思ったのに…一晩で慣れた。
「ああ、赤ちゃんは泣くんだな…」ということがわかって、自分の赤子が泣いてても、他の赤子が泣いてても「当たり前」だと思うようになった。

母性でも魔法でもなく…経験と慣れじゃん…! と思った。
赤ちゃんの世話は「母性」じゃなくて「理性」でするんだ…! と衝撃を受けた。

「や〜ん! かわいい!」とか思わなくても、やり方教わって練習して慣れてできるようになるんだ…。よかった…。というのが、出産して3日目くらいまでの私の感想でした。

考えてみれば、別に「子供、動物、大好き!」と世話をしまくる男子というのもこの世には結構いるし「女なら母性本能がある」なんてことはなくて、男でも女でも子供が好きな人と、そうでもない人がいるだけなんだな…と思った。(子供・動物とかが【嫌い】というのはまた別の話で)

それまでは子供がいる男の人が「女は子供産むと変わるんだよね〜〜」と他人事のように言っているのを「そういうもんかな」って思って見てました。自分も「知らない」から。
でもそれって「女は子供を産むと変わる(だから俺には関係ない・オレの仕事じゃない・女に任せておけば大丈夫だと思いたい)」だけなんじゃないだろうかと思った。

誰だって「練習」して「慣れ」ればできる。
男性介護士もたくさんいるし、保父さんも看護士もいる。何かの世話をするのは「スキル」であって「本能」じゃないんだと思う。

「産後クライシス」の一番の原因は、劇的に生活が変わった「母親になった妻」に対して、夫がまったく父親にならず「他人事」のように振る舞うのが主な原因らしい。

産後クライシスについてはここのページが詳しい。
このページを書いた人の熱い気持ちが伝わってくる!
産後クライシス-赤ちゃんの部屋

だから、産後クライシスを避けたいなら男性も「父親になる」ためにバイトの研修を受けるみたいに、赤ちゃんの世話の練習をすればいいと思った。

よくネットで「プロにタダで仕事を頼む人」が問題になったりしているけど「知らない」ことは安く見積もるのが人の常。「できるんでしょ? 簡単でしょ? ちゃちゃっとやってよ」と言ってしまうのは、その人がそのスキルを身につけるために費やした時間と労力を知らないから。
これは「赤ちゃんの世話」も全く同じなんだなあ…と自分で赤子の世話をして思ったのでした。


で…そんな平坦な気持ちでずーっと赤ちゃんの世話をしているのか…というと。そんなこともなくて…。
出産4日目くらいからやたらめったら赤ちゃんがキラキラとかわいく見えてきた。

うお〜〜〜赤ちゃんかわええ〜〜〜〜。

と思うようになった。
出産や授乳のときに出る「愛情ホルモン」の「オキシトシン」がやっと働き始めたらしい。
オキシトシン - Wikipedia
でも、赤ちゃんがかわいいのと、世話ができるのは別の話なんだな。とも思った。


ちなみに、うちはパートナーと育児を分担している。

うちは「経済活動」と「家庭の運営」の役割分担をしていない。
つまり、私は妊娠しようと出産しようと、彼に養ってもらっていない。
今月も変わらずお家賃を払った。なので、当然育児も分担。

パートナーは普通に赤ちゃんの世話ができるので、私が産後にパートナーに対してイライラすることは今のところ無い。彼は、赤ちゃんの世話が「母性」ではなくて「経験と慣れとスキル」だと知っているから。

そして「愛情ホルモン」のオキシトシンは男性も出る。
赤ちゃんと触れあえば触れあうだけオキシトシンは出るらしい。
パートナーも「赤ちゃんかわいい〜〜」とホルモンにすっかり支配されている。
これが「母性本能」なら、たぶん私よりもパートナーの方が「母性」が強いと思う…。f:id:salucoro:20140918204547j:plain

男性、女性かかわらず「首の据わってない赤ちゃんとか怖くて抱っこできない!」と今は思っている人も、やってみたらできると思う。
「そんなのは女の仕事だ!」と思ってる男性と「女なのに赤ちゃんの世話とか怖い」と思ってる女性に「練習すればできるよ」と言ってあげたい。
私自身が「子供は産んでみたいけど、私に赤ちゃんの世話とかできるのかな…」と不安に思っていたので、子供産む前の自分に一言言うなら、「ちょっと辛いバイトでも頑張れるタイプの人なら大丈夫だよ」と言うと思う。

「女には母性がある」とか言って、役割を無理解に押し付けて「産後クライシス」とかしちゃうよりは、男女関わらず「バイト研修」してスキルをアップして、みんなオキシトシン出して、楽しく子育てできるようになるといいんじゃないかなと思います。

出産とジェットコースター

ここ一ヵ月くらいはてなでブログを書いてませんでした。
というのも、2週間ほど前に出産したのですが、そのギリギリまで仕事をしていたからです…。
在宅で仕事だからと、ついつい…ギリギリまで仕事をしていました。
さすがにドキドキしましたけど、無事に「どうしても出産前に入稿しないとヤバイ」仕事だけは入れることができました。
…宿題はまだあるんですけど(どうしよう)。

実はこのブログは妊娠しよう、と思ったときからつけています。
妊娠したら行動とかある程度制限されるかなーと思い、じゃあ家でできる新しいことを始めようと思ってはじめました。

かといって、出産に関しては高齢初産だし、最後まで何があるかわからないから無事に済むまで黙っておこうと思っていました。

うちは男性不妊による体外受精治療での妊娠でした。
私もいい年なので、妊娠しないのはわたしのせいかな〜と思って検査に行ったら、私はどこも悪いところはなくて、パートナー側の原因でした。
卵子の老化」ばかりが注目を浴びてますが、男性も他人事じゃないのだな〜と思いました。
男性の皆さんも不妊は他人事じゃないかもしれません…。

ただそうなると選択肢は「体外受精」一択なのです。私は「妊活」とか全くせずに、「じゃあものは試しにやってみましょうか」とやってみたのでした。
そうしたら初回で妊娠しました。
30代の体外受精での妊娠の確立は3割くらいなので、ラッキーだったなと思います。


受精卵をもどす前に「妊娠したらできなくなること」をしてみたかったので、富士急ハイランドに行きました。それがこのブログの2つめの記事です。

こわくないもの【遊園地】 - ハート♥剛毛系
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「妊娠したらできなくなること」の1つは「ジェットコースターに乗る」で、思う存分やったらゲン担ぎ的に妊娠するかしら…とか思って、わざわざ富士急ハイランドまで行ってきたのです。
まあ、ただ私がジェットコースターに乗りまくりたいだけでしたが。
ジェットコースターはただひたすら楽しく、恐怖感とかはありませんでした。


「妊娠する」とか「子供を産む」とかに人生や女としての優劣を考える人も世の中にはいるみたいだけど、私にとっては「乗ってみたいジェットコースター」でした。
「痛いらしい」「コワいらしい」「生まれちゃったら寝られないらしい」「すごく大変らしい」「でも楽しいらしい」とか噂だけはよく聞いてる…。やった人しかわからないらしい…。
「ジェットコースターに乗りたい」みたいな気持ちで「出産してみたい」と思っていました。
しかも、タイムリミットがあるのでぼやぼやしてたら一生乗れない…。

そんなわけで、ちょっと高めのチケットを買って(不妊治療)「出産ジェットコースター」に乗ってみたのでした。妊娠してから最初の4ヶ月間くらい、ひたすらつわりがひどくて人としての機能が落ちまくったことは計算外でした。
フリーランスでよかった。こんな状態で通勤とかできない…。お勤めの妊婦さん、みんなすごい。と思いました(みんながみんなつわりがあるわけじゃないけど)。
妊娠後半戦はどこも悪いところがなくて、快調。これはなんだかスポーンと出産できそう!
と、ポジティブなイメージを持っていました。

出産が近づくとまさにあの、ジェットコースターの一番高いところに登っていく「テッテッテッテ」的な気分で「どれくらい痛いのだろう」「股から人が出るってどんなのだろう」と毎日ハラハラしていました。でも、ジェットコースター乗って死ぬ人も少ないし、出産で死ぬ人も今では少ないので「命までは取られまい」みたいな感じで過ごしていました。
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で、陣痛が始まり、ゴゴゴゴーと急降下していくと思ったら…それが全然終わらない。
なぜだか、周りのみんなに「安産タイプっぽいよね」「3時間くらいで終わりそう」とか言われていて、なんとなく自分でも「わりとスムーズに行く気がする」と勝手に思っていたんですよね…。
しかし、自宅で陣痛が10分おきになってから9時間待機させられ(病院に電話したら「声に余裕があるから、まだね」と言われた)、朝9時に病院に行き、入院が決まってから24時間経って翌日になってもお産は進まなかった…。でも痛いんだよ! その間ずっと痛いんだよ!
まるでダラダラと長いジェットコースターである。急降下は少ないのにグネグネと長く続くような、そんなジェットコースター…。
でも、ジェットコースターは…乗ったら途中では降りられないのでした…。
出産も同じで始まってしまったら、もう後には戻れない…。
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入院してから24時間陣痛して、陣痛促進剤を入れることになり、そこから1時間後…。この出産ジェットコースターは、急転直下の展開を迎え、いきなりお化け屋敷的なものにたたき込まれたかのような心臓飛び出る系のアトラクションになってしまったのでした。
というわけで、緊急帝王切開になっちゃいました。
いやー、本当にビックリした。
まさか自分がこうなるとはー! というのもあるし「うわあ、ドラマの急患みたいだあ」みたいな気持ちもあり。ものすごい勢いで手術室に運ばれて行きました…。
入院してからトータルで30時間くらいの出来事でしたけども、実際に帝王切開になって手術が終わるまはトータル30分弱。29時間分の陣痛はなんだったんだよ! と思ったけどしかたない(ちなみに陣痛があるのは一応赤ちゃん的にはメリットがあるらしい)。

しかし、私は「全てが無事に済んだら公表しよう」と考えていた…ということは「自分だけは無事で済むとは思わないでいよう」という考えだったので、「何かあったときのため」に総合病院での出産にしていました。そして実際「何かあった」のです。そして無事に手術で赤子を取り上げてもらいました。ああ、よかった…。

で、出産ジェットコースターに乗ってみてどうだったかといえば、入院して12時間過ぎたくらいから「なんで自然分娩にトライしてみようと思ったんだ、自分のバカ!!!」と思いはじめ「あれだけ西原理恵子さんが自著とかで『自然分娩なんてしなくていい、無痛のほうがいい』と書いてた意味がわかった! 無痛にすればよかったああああ」と思ったのですが、私は帝王切開になっちゃったのでもしもまた子供が産みたくなっても自然分娩はできないので、まあ…やってみて…よかったかな…? みたいな感じでしょうか。陣痛30時間とか、二度とやりたくないけど、もうできないので…。まあ、結局は下からは出せなかったので無痛でも結局ハラは切る展開だったんですけどね…。


普段からだいたいなんでも空手で解決できる『空手万能説』を唱えている私ですが、出産も呼吸法で痛みを軽減できて、なんとかなる、と空手の先生(女性)に言われていたのです。が! 正直言って、12時間が限界だった! そっから先はもう心が折れた! 呼吸法とかでなんともならねーよ! なんでこんなことしちゃったんだろう、ああもうやめられないし。みたいな事しか考えてなかった…。

私の空手万能説は、陣痛に敗北しました。

しかも私の出産ジェットコースターは帝王切開付きになってしまったので、更に切った後も痛い。母乳も全然でなくて、出すためのおっぱいマッサージが地獄の痛み。など迫り来る新たな「痛い事」の数々に「出産は痛みのデパートや〜」とか彦摩呂風にブツブツと1人でつぶやいていた。
とんでもねえジェットコースターに乗ってしまった…。

ちなみにもっとすごい「3日間陣痛」とか「会陰切開までして、バキュームまでしたのに出てこなくて結局帝王切開」とか難産コースもあるらしいので、入院して一晩でカタがついたなら…まあ…いいほう…なの…かな…?


あと私の人生で「怖そうだけどやってみたい」ことは「バンジー・ジャンプ」だけになったわけですが、これは自然分娩と同じく「やらなくてもよかったんじゃないか」とやってみて思うような気がしてきたのでしばらくチャレンジしないかも…。でも目の前にあったら飛んじゃうかもなあ。飛んだ瞬間後悔しながら。

今後も隙を見て不妊治療の話とか、出産時の詳細とか、事実婚の話とか長年の超夜型生活からちょっと午前中から活動する気になっただけで、やたら働き者になった話とか、あいかわらずパートナーに養ってもらってない代わりに、家事はばっちりやってもらってる話とか、色々していきたいなーと思うのですが、なにぶん物理的に両手が塞がってることが多いので焦らずのんびりやっていきたいと思っています。
とりあえず出産マンガは描きたいので頑張ります。大変だった=ネタゲットの精神なので、描かなきゃもったいないという考えなので。
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共働きの家事問題もろもろ

全然ブログが書けてないのは仕事が全然終わらないからなのですが
最近思ったことが重なったので書き飛ばします(´Д` )。

働くママ応援CMに全く共感できなかった件 | 世界級ライフスタイルのつくり方


「ねえ、お母さん」篇 山崎まさよし ボンカレースペシャルムービー - YouTube

このエントリー読んで、もちろん「なんじゃこのCM…」と思ったのです。
ブログ後半のフィアットのCMについてはわたくしは子育てのリアリティを知らないので良さを言及できませんが、ボンカレーのCMについてはモヤモヤモヤ!! としました。

演出もさることながら、送りもお迎えも母親がやって、専業の母と比べて「私はちゃんとできてるかな」って、その昔、私が言われた「女が働くのはワガママだ=働くなら家事も手を抜くなよ」(しかも、赤の他人に)という時代錯誤な価値観が透けて見えるようで。
で、あげく、夫が何をしてくれたかといえば、朝のゴミ捨てと、疲れて寝てるところに「ボンカレー」ですよ。ゴハン作ってくれる母の幻影を…って思ったら夫は包丁も使わないのかと。
ひょっとして、妻が疲れてボンカレーだしたら「わたしお母さんみたいにできてない」とか思って、夫がボンカレー出してくれたら「いいダンナさんね」なの?! とかまで穿って見ちゃったりして。

と言いつつ、なんというか、前の結婚でなんで私が「共働きだけど家事は全部自分」でやっていたか、の原因を見るようだなあと思ったのです。

「これが理想です」っていう形なんですよね。このCM。

結婚して、子供作って、仕事して、それでも妻は常に身キレイに。
家事を完璧にこなし、昭和の専業主婦と比べて遜色ないようにすべき。

みたいな価値観。
私もそう思ってました。
それができて「できる女だ」と。

やってみたら「無理!」ってなったわけですが(子供もいないのに)。
周りの友達に「共働きなのに、自分がいないときの夕飯まで用意する必要ないよ!」と忠告されてたのにも関わらず「あの人、できないから」とか思ってたわけですよ。

バカだな…。
できないならやらせればいいんですよね…。
「食費もらってるから」って思ってたんですけどね、だったら冷蔵庫の中にあるもので向こうがなんとかすればいい話だったんですよ。
冷蔵庫にあるもの使えなくて、私がいなくて彼が何か買うか、外食するなら、それは向こうの責任だったんですよ。でも「彼は自炊は無理だから、私がいないなら食費を入れてもらってる以上、食事の世話をしないと…」とか思っていたのですよ。

なんでそんなこと思ってたのかなと思ってこのCM見たら、やっぱりこういう価値観をすり込まれていたんじゃないかと。
「夫(家族)の食事の世話は、妻がしなさい」と。
母親やおばもそういう価値観でしたし、やりなさい、とか夕方になると早く帰りなさいとか言われましたし。

でも実際、共働きの場合、その価値観は女性を追い詰めるし、オーバーワークになる。
だから、このCMはダメだ!
と、言わないといけない気がしたわけです。

これから結婚する女子が「これが理想だよね」と思って、私と同じような失敗をしないために…。

そしてコレ。

ダメだしをハラスメントと定義するヘーベルハウス『家事ハラ白書』のダメダメさ - 斗比主閲子の姑日記

家事ハラ………………( ꒪⌓꒪) 。
たぶん元夫がアンケートを受けたら「受けたことがあります!」って言うんだろうなと。
確かに、世の中には「キッチンは私のテリトリーなんだから!」っていう奥さんはいます。共働きでも。

そして実際に男性の家事のクオリティは低めだったりします。それって「オレはこれくらいでいいと思ってるんだもん」っていうことなので結構難しいんですよね。やってる人の価値観が「角に埃が溜まってても気にならない」「お皿の裏に油っぽさが残っていても気にならない」「洗濯物にシワがよってても気にならない」なら、やってもらっても「なんじゃこりゃ!」ってなりますよね。
そして「もうやらなくていい!」とかなる…みたいな。

とか書いてたらトピシュさんちの追加記事がきてました。

家事分担について我が家でしていること - 斗比主閲子の姑日記

現在のうちもほぼこれですね。ホワイトボードはありませんが話合いで分担しています。
私は食事にこだわれず、独身1人暮らしのときは毎日同じものを作って食べる。前の結婚生活は「相手のすきなモノ」を作っていたので離婚後は益々ヤル気がなくなってカップ麺上等。みたいな生活をしていました。
なので、今は「アレ食べたい、コレ食べたい」とこだわりがあるパートナーが炊事担当です。
そのかわり、パートナーは掃除に結構無頓着なので、私がマメにハウスキープをしています。
分割を無理に決めて文句を言うよりは、得意なほうやこだわりがあるほうがやればいいと思うんですよね。
ただ…元夫みたいに「全てに何のこだわりもない」みたいな人と結婚してしまうと全部ひとりでやるハメになるので、それはそれで問題なんですが…。

かれこれ2年ほどこの生活をしていて、最近パートナーがよく言うのは「1人だと料理をヤル気がしなくなってきてしまった」です。わかる。わたしもそうでした。
相手が喜んでくれると、1人のときのモチベーションが下がるんですよね。

じゃあ「こだわりがない相手」と家事分担する場合は「相手が喜んでくれる」みたいな目標設定値を明確にするといいのではないかと。

最初からというのは難しいかもしれないけど、相手にこだわりがないとしても、ダメ出しする場合に「なんでできないの」とか「もっとちゃんとやって」とかじゃなくて、明確に「角の埃が取れないと、ハウスダストでくしゃみが出ちゃうの」とか「お皿の後ろがベタついてるとカビの原因になるよ」とか明確に説明すればいいのではないかと。「なるほどね」と思えばお互いのストレスは減るんじゃないかなと思います。
それで、その目標値がクリアしてたら「感謝」する。お互いに。「自分のほうがこだわってるから」といいつつ、相手が喜んでくれるとそっちが重要になってきたりして…結果ひとりだとヤル気しなくなったりするんですが、まあ、それはそれでいいんじゃないかなと思います。



しかし、ふと気が付いたことが。
前の結婚のときになんで私は「共働きなんだから、どっちも家事して当然じゃん」と思えなかったのか。
「仕事もするけど、夫のお世話は妻の仕事」って思い込んでたのと同時に、もう一つ理由があった…な…と。

…………今のパートナーには「君と結婚したい。家事くらいするよ」と言われたから、「そっちのほうがいい、というか、そうでないとダメだ」と声を大にして言えるんですよね…。


前の結婚のとき、元夫は「結婚…? いつかはしたいけど(ぼんやり)」みたいな感じだったわけです。結婚したかったのは私。
だから、正直言うと引け目を感じていたんですよね。
特に「結婚したい」と思っていない男性と20代後半で付き合っていてこっちが「そろそろ結婚したい」となったときに、相手に「結婚するメリット」として、家事で釣った。みたいなところがなかっただろうか…と。自分で「自分が頑張ればいいんだ」と勝手に背負い込みすぎてなかった…と。

「結婚したい」って20代後半だと思いすぎて、現実を顧みずに行動してしまった結果が離婚…。
実際の結婚生活がどういうものなのか、もっとちゃんと考えるべきでした…。


で、その辺のことに対して、最近読んで思うところがあった記事がこちら。


妻の願いは「ブランド品より夫の19時帰宅」 | 進化するニッポンの夫婦 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

結婚してから、結婚という現実にぶち当たって、それでも乗り越えた人の話。
結婚生活の「現実」から目をそらし続けた夫と、その状況を諦めず、夫を変えた妻の話。

これは、妻がすごかった。と思いました。
でも、なんで妻がこれをできたかというと、夫に対して「この人はできる」という思いがあったからじゃないかと思うんです。
記事を読めば、彼は仕事はできるし頭も育ちもいい。つまり、潜在的なスキルはある。
それをどうやって家庭に使うか、という話だと思う。
そして結果的に妻が求める理想の夫、そして父親に変わった。
現実を見て、考え方と価値観を変えることはできるのだな…。
と、この記事を見て思いました。
「妻から死ぬほど正論を突き付けられたから」と言ってるので、こちらのご家庭にもホワイトボードがあるんじゃないかしら………。

つまり「アラサーだから結婚したい」と焦ったあげく、結婚にリアリティのない「彼氏」に共働きでも結婚したいと迫り、そして家事ならやるし、と釣って結婚なんかしちゃって…オーバーワークのあげくに、家事を少しだけ「やってもらって」…。どんなに優しく誉めて、一緒にやってやり方を伝えて、相手のプライドを傷つけないように、モチベーションをくじかないように頑張っても相手が「家事はオレの仕事じゃないし」とか思ってまったくやらず、何回か優しく言っても全然やり方覚えなくて、厳しく言わないとわからないのかなと思えば「なんでそんな怒るの」とか言い、少しでもやれば「誉めて」という態度で…。という相手を選んだところですでに自分の行き先は決まっていたようなものだなと。
「それでも『結婚』してるし!」とか「相手がいるだけマシだし」とか自分を騙して…ある日「あれ? 私…小学2年生男児と同居してる?」「わたし、川の水飲んでる!」とか気が付いて離婚しちゃったわけです…。

どんなに問題があっても最終的に「この人には言えばわかる」と信じられたら乗り越えられる。逆に「何度言ってもこの人ダメだ」と思ったらそこでゲームオーバー…。
だから「共働きの家事問題」ってやっぱり「パートナー次第」だなあと思いました。


某知人がよく言ってる「セックスができるママ(稼いでくれて、世話してくれて、そして性処理もしてくれる)」が欲しい男と、それでもいいから(年齢的に焦って)結婚したい女のカップリングは不幸な家庭まっしぐらだと思います。
ていうか………それはアラサーのわたしだ! 
目が覚めてよかった!
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というわけで、一度勢いで結婚して「ダメだこりゃ」と思って3年半で離婚して、事実婚・再婚中のわたくしから思いの丈をドバーと書き連ねてみました。


いつもは推敲して、テーマ絞ってってやって書いてるですが、今回は時間ないけど書きたい…というパッションのみでお届けしました。

じゃ! 仕事します!