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ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

主語がデカい話は大体はみ出す少数派としての自覚

20代、友達と話してて「あれっ?」ってことはわりとあった。

今は経験値を積んだので何を言ったら危ないか、相手をよく観察してから言うスキルがついたのでだいぶ減ったけど。

 

女友達と周りのかわいい女友達について話していたときのこと。

「もし自分が男だったら、誰と付き合いたい?」という話になった。

「当然、あんたはAちゃんでしょ」と友達に言われた。

私は友達に元モデルで年下の超かわいこちゃんのAちゃんがいる。一緒に旅行に行ったり遊びに行ったりしていた。年下なのでよくご飯もおごっていた(自分が25歳で相手が20歳だったら、20歳にはおごっていた。相手が30過ぎたらおごらなくなったが)。

 

「いや〜Aちゃんとは、たまにおいしいご飯とか食べさせてあげて『おいしい』とか言ってもらえるだけで幸せだな〜。で付き合うなら、Hさんがいい。年上で頼れそうなのに、おっちょこちょいなところがカワイイ」

と私は言った。

 

すると、友達2人にすごく怒られた。

「なにそれーー! 彼氏が『年下のカワイイ女の子』にたまにご飯おごって喜んでるなんて、信じられない! そんなのイヤだよ! イヤじゃないの?!」

 

えっっっ…。そこ?!

…普通はイヤなのか!? かわいこちゃんは、別腹だろ?!

と思ったが、怖かったので「あれ? えへへ」とか言ってごまかした。

 

私は女だけど「キラキラした女子がそこにいてファーーと華やかになって、きゃっきゃしてること」には価値がある!!!! と思っている。

その役割を強要したらセクハラだが、女の子がキラキラしているのは素晴らしい!!

だからキャバクラが繁盛するのもわかるし、逆に身近な女にタダでキャバ嬢の代わりをさせて代償も払わない男は死んだらいいのに、と思っている。

「飲み会に女の子がいないとさみしいよ〜」とか言って「化粧とネイルばっちり」の女の子を呼んで、食べ物のとりわけやお酌の1つでもさせるなら、その女から飲み代を取ってはいけない。「女は気が利いたほうがカワイイ」とか言う呪いの言葉を吐くなら、価値に対する対価は払うべきである。

「場が華やかになるための女」ではなくて、対等に扱うのならもちろん割り勘でいい。

私はもっぱらNOお酌、NO取り分け。そして割り勘がほとんどである。相手をちやほやするのも、説教するのも私の自由だ。NOジェンダー的役割。

もちろん、奢ってくれるなら、ニコニコお礼を言う。相手にせめて払った分だけは気持ちよくなって頂こうと喜びます。それは男女関係なく誰かにおごってもらうときは同じなわけだし。

 

で、かたやわたしのパートナーである家人(かじん)氏は「若くてキラキラした女子が群れていても、何も感じない」のだそうだ。

それにつけて人見知りもかなりあるので、キャバクラなど「なぜこっちが女の子に気に入られようと興味もないやつに、気を遣って金を取られなければならないのだ…」とちっとも楽しくないとのこと。

「若くてかわいい女子がキラキラしてると、それだけで嬉しいんだよ、普通は。でなきゃ世の中にこんなにキャバクラとかないでしょ」と説明したがどうもピンと来ないようだった。

ちなみに私は「カワイイ女の子がキラキラしている」状態には価値を感じるのだけど、世で言う「イケメン」に全く興味がないうえに「若くてカワイイ男子がキラキラしている」状態にはまっっったくなんの価値も見いだせないので、「若い異性」に対しての感覚で言えば似たようなものではある。

 

家人は仕事でキャバクラにいくと「キャバクラなう」と写真つきのメールを送ってくる。なぜなら、現場が辛いからである。

100%苦痛である、楽しくない。とは言わないものの、女の子の写真を送ってきて私が「かわいいじゃん」とか感想を述べることによってキャバクラを楽しんでいるふしがある。

この話をしたら以前「えー、パートナーさん、すごく優しいね。心配させないようにしてくれてるんだね!」と言われた。

いや、違う…。

うちの家人はただ、本当に人見知ってるんです…。

本当に楽しいときは、メールなんか送ってこねーよ!

と思ったのだが、これ、自分が「パートナーが別の女にデレデレしてるのは許せない」女性と「男は誰でもパートナー以外の女にデレデレするもんなんだよ!」という男性には、いくら言っても信じてもらえない。

強く言えば言うほど信じてもらえない。

デレデレする系の男子には「何言ってるんだよ〜。オレだって嫁には『キャバクラなんか苦手だよ。知らない子と話してても苦痛だし』って言ってるよ〜」とか言われたことがある。自己紹介乙。

イヤ別に「うちのパートナーは誠実なんですぅ(ドヤァ」とか言ってるつもりもない。しかし、そうは聞こえないらしく、そして「おまえの男もオレと同じ自堕落でスケベな男なのだあ〜〜」と言うアピールに必死だったりする。
キャバクラ苦手だからって誠実だとは一言も言ってないにもかかわらずである。

一緒に暮らしていれば、さすがにパートナーが「どういう女性を好むか」や「初対面の相手にどういう態度をとるか」など、嘘がつけないレベルでわかる。

最近家人が「オレ、どうして人の顔を覚えられないのか、最近わかったよ。顔を見て話してないからだわ」と言い出した。……酷い…!

全人類の男がみな同じ性癖なわけではないのである。

 

そう、性癖は千差万別。ただステレオタイプなものに、私と家人は当てはまってないだけなのだ。ネットでよくありがちな「女は○○」とか「男は○○」という主語のデカイ話を見ると、大体寂しい目にあう。どうせ…どうせ少数派ですよ…。みたいな。

(いや、イケメンに興味ない女性も、キャバクラ苦手な男性もけっこう沢山いるとは思うんだけど)

「はみでる派」は大多数の意見を「そうか、そういうもんか」と聞いて理解し、なおかつ気を遣って会話を進めなければならない。
うっかりすると、はじめのエピソードのように「なにそれ、そんなのイヤじゃないの?!」などと驚かれ、怒られたりする。

しかし、ステレオタイプなものに違和感のない人たちは少数派の意見はあまり聞いてくれない。キャバクラ話のときのように勝手に「君のパートナーは嘘ついてるんだってw」とか決めつけてきたりする。マジョリティめ…。

 

それでも、はみでるからこそわかることがあって面白い。

自分がある部分ではみ出る体験をしているなら、自分がマジョリティ側に立った時に「そこからはみ出ている人だっているだろう」ということに気が付くことがるかもしれない。

はみ出ている人もきっとなにかの役にたつ…と思って希望を持って生きることにしている。