ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

親のネット力問題

一個前の【駄】にも書いたんですけど、コソコソ書いてたブログが引き続き、友人知人に発見されております。
なんでコソコソとやってるか(自分の仕事のサイトからリンクしてない。Twitterで話題にしない。)といえば、仕事の芸風とここで書いてることがちょっと違うからでしょうか。
「ネットでは猫かぶっておけ問題」については「猫かぶるのやめなよ!」という友人と「おまえは猫かぶっておけ!」という友人が両方おり、長年やりすごしてきたところもある。


でも、それ以外に理由があるんじゃないかと思い当たって。
あんまりハートが剛毛な感じがしない話なんですが。


うちの父親は非常にマメである。
70代も後半だが、ネットも大概使いこなしており、私の仕事告知のブログなどをしっかり読んでいる。たまに「あれが面白かった」とか言ってくる。ネットリテラシーも高い。
恋愛・結婚観はそこそこ保守的だが、今は家事も積極的にやってるらしいし、基本はかなりリベラル。

親と自分との、ネットにおける距離感はとても難しい。

うちは姉弟4人(姉が2人・私と弟が二卵性双生児)なのだが、以前次姉がmixiに父を招待したとき、揉めた。
次姉は「別にいいじゃん」と呼び入れたのだが、長姉は「友達とやりとりしてるのとか見られたくない」と抵抗し、わたしも「確かにイヤだなあ…」と思い、弟は「どっちでもいい」みたいな感じだった。
結局「コミュニティを作って全員でそこに入る」という手段を私が提案し、家族限定コミュを作って家族間の近況報告や連絡をしていた。最近は姉弟のSNS活動がFacebookに移行していて、全然mixi使ってないけど、そのうちFacebookに「親が来る問題」が発生しそうではある…(ゾーニングで対処するけど)。


最近知り合いの作家さんが「親がペンネームを知っているかどうか」という話をしていて、気が付いた。自分のネットでの活動歴はかれこれ18年以上だが「親に見られて困るもの」は決して書かなかった。「親にペンネームバレ」以前に、私はすでに姉弟から本名で呼ばれていない。
親も自分を呼ぶときは本名とペンネーム半々くらい(もともと学生時代のあだ名が元なんだけど)。

父親は元々経営者だったこともあって(今はリタイヤしている)。フリーランスをやる私に会計経理面でのアドバイスを全てしてくれていた。なので仕事の内容ほとんどを把握している。
私は一度も就職したことがないが、20歳から確定申告、納税、漏れなく行えているのは父が色々教えてくれたからだ。
姉は元印刷会社勤務で、私はデザインやイラストの仕事をもらっていたこともあるし、弟は編集・ライターなので、弟とも仕事をしたことがあり、フリーランスや作家業にわりと聞く「親が自分が何の仕事をしているかわからない、知らない」という環境と全く縁がない。

友達や知り合いが、ちゃんと思ったことを言語化して文章を書いてるのを見て「私も思ったこと書きたいな」と思っていたのに、なんで私は書かないんだっけ?
と、よーくよーく考えた。

うわー! 親が原因だ! 親が読んでるのが、原因だ!
と気が付いた。

仕事の内容も把握していて、ネットも使いこなせる親がいると、本音を書くのが大変ためらわれる。別に内容が当たり障りがないと、他人が思ったとしても(公序良俗に反するわけでなし)。

親に、本音書いた日記帳読まれたくない…!

というわけで、長年「あたりさわりないこと」を書くということを心がけていた。
しかし…さすがに30代になって結婚・離婚・事実婚など色々経験しているうちに「ああ、もうちょっと感じたことを自由に書きたいな…」と思うようになった。
とりあえず書いてみるかと始めたのがこのブログ。親に読まれてめんどくさいってなるかもしれないけど、そしたらそのときちゃんと親との距離を測ればいいや…と思っている。

最近、発言小町を読んだり、毒親問題の本を読んだり、友達の悩みを聞いたりして「親との関係が円満過ぎる」ことが自分の悩みだなんて、この上なく贅沢だなあということは十分わかっている。病気もせず、この年まで元気でいてくれて、本当にありがたい。それでもいいかでん親の目気にするのはやめていいかなと思っている。

たぶん親はすでに「こいつは何言っても聞かない。親の目とか全然気にしてない」って思ってると思うけど……………。f:id:salucoro:20140130221040j:plain