ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

「おばちゃん」自称問題について

「大人女子」とはなんぞや。などとネット界隈をモヤモヤさせている自称「女子」問題。
私は「カテゴリするのに便利な言葉」くらいにしか思ってないので「●●歳なのに女子とか図々しい」とか言ってる人を「めんどくせえなあ…」と思うタイプです。
私はそもそも入れるカテゴリが少ないことがむしろ悩みのタイプなので「●●女子」問題とは縁が薄いほうです。
あ、最近古墳ブームが来てて「古墳女子」たるジャンルができそうらしいので、それには入りたいです(にわかですが)。じゃあ「古墳が好きな女性」を表す時、それが「古墳ガール」だと若干心理的ハードルは上がり、「古墳女」だと完全に妖怪のムードが漂い、「古墳ギャル」だとコフィーちゃんです。10代20代どころか、60代だって「古墳女子」でいいじゃないか。と思うので「女子」問題に目くじら立てるの、めんどくさい、と思っています。まあ、男女関わらず古墳が好き人を表す言葉でもできたらいいのかな。コフニストとか…? いや、古墳の話はいいのです。

「女子」問題はいいとして、実はデリケートな問題を孕むのは「おばちゃん自称問題」です。コレに関して言うと、男性目線は一切関係ありません。
男性目線どころか「女性性」「女子力」も関係ありません。「オトナカワイイ」に励む女性、化粧をしない天然系女性、腐女子、グラビアアイドル、キャバ嬢、女医、主婦…属性も性格も女らしさも一切関係ありません。「年齢と加齢」は生きている限り、誰にでも起こる問題です。

「おばちゃん自称問題」で問題になるのは女性同士です。
私は現在38歳なので「娘さん」「ガール」ではありません。立派な大人です。
女性の「性」を売る「商品カテゴリ」であれば「おばさん」のジャンルでしょう。
んが。おばちゃんであるかどうか。は女性同士間では気を遣う問題です。

たとえば、同じコミュニティに40代の女性がいたとします。そこで30代後半が「おばちゃんキャラ」を披露した場合、40代のポジショニングが微妙になってきます。
その40代女性が「女現役」タイプの場合、年下に「おばちゃん」をやられるのはキビシイです。逆に「自称おばさん」の場合でも「あんたにはまだ早い!」という場合もあります。
かといって年下からの「私のほうが若いですし」という気配も禁物です。
相手から「あんたもいい歳よね」と水を向けられない限りは「おばちゃん」にはなれません。
同時に同い年がいるところで「おばちゃん自称」するのも同じくらい危険です。35歳を過ぎると、早くに結婚した人は子供が小学生になり「おばちゃん自称」がナチュラルになっている事があると同時に、まだ婚活中の女性もいたりします。自分の主観だけで加齢について語るのは危険です。

世の中には10代女子がメインのコミュニティで、その中に20代が入ることで「わたしはおばちゃんだから」という言動を取るケースもあります。女子大生サークルにおける20代社会人OGが「いいわね〜、肌がぴちぴちしてて、あたしなんか…」発言などなど。
が、これはちゃんちゃらおかしい。真のBBA問題は30越えてからが本番です。20代以下のBBA問題は所詮おままごとです。高齢出産、更年期、老眼、婦人科検診の日常化が見えてきてから入ってこいやーー! と一蹴します。


で、30歳を超えてからの「年下におばちゃん自称されるとちょっとモヤる」ケースの場合です。
たとえば年下の女性が「30代になったら肌荒れが酷くて…やっぱ加齢は辛い、もうオバハンって感じ…」という話をしていたとします。年上の私は困惑します。
(´・ω・`)こんな顔で聞いています。
年上のわしの立つ瀬がない…というのもあるはあるのですが、私の場合は30代前半までのほうが吹き出物などに悩まされており「キレイな肌」とは無縁でした。ところが33歳くらいから加齢のせいなのか(離婚してストレスが減ったせいなのか)、吹き出物が一切でない肌になったのです。
あれだけ苦労して吹き出物予防の化粧品やらケアやらしていたのに、今は何もしてなくても大丈夫。高い化粧品も使っていません。
10代からニキビに悩まされ、肌つやがよかった、という自認がなかったので「やっほー! 加齢ばんざい! 吹き出物がない今のほうがいい!」という状態です。
よって、私にとっては「肌荒れしたからババアである」という話は共感できず、困惑する…。というケースです。うかつに「やっぱ30過ぎるとダメだわ〜」と発言してしまうと、それより年上の心をモヤモヤさせてしまうことがあります。もちろん私もそうだった! という共感のケースもありますが、肌荒れ問題は体調やストレス、体質など年齢以外の要素も大きいです。「私は最近」と主語を小さくすることによって回避できるので自他共に気をつけて行きたい問題です。

「おばちゃん自称」する女性心理の中に「女性の市場価値から降りた宣言」というものがあります。これを使うとある程度楽になるのはわかります。「もうおばちゃんだから太っててもいいや」とか「もうおばちゃんだからお洒落したくない」「もうおばちゃんだから…」。いろんないい訳に使えますが、それが「試合放棄」の場合でも、できればその勝手な試合に巻き込まないでくれないかなあ……と思うことはあります。その人は「女性としての市場価値戦線」というもので戦っていた。という自意識があるのかもしれませんが、その横にいる私は別にそこで戦ってなかったりします。
若い時からお洒落したくないタイプの人もいますし、そういうことに興味がないタイプもます。
この発言者が10歳くらい年上だと影響は少ないのですが、同い年から以下、年下の場合は「年齢と性別でカテゴリして、勝手にその市場価値戦線に巻き込まないでー」と思うので、はやり加齢の問題は「できる限り主語を小さく」でお願いしていきたい。

というわけで、特にインターネットなどの「不特定多数」がいる場所では私は自分を「おばちゃんだから」と言うような発言はしないことにしています。さすがに40代後半から50歳過ぎたら解禁だと思うのですが、50歳過ぎた先にはおそらく「おばあちゃん自称問題」が勃発するであろう…と予測されます。

そんな私が現在「おばちゃん」を自称場合があるのは「若者の至らなさを許容できる」というケースくらいです。このケースに関していえば「おばちゃん」は「親戚のおばちゃん」に近いものがあり、20代女性であろうと甥や姪には距離がありつつも「若いから」と許容できる心理に近いものを感じ、例えとしての「おばちゃんにもそんな時期があったわ…(暖かい目線)」というような用法で使います。

私が人から聞いた言葉の中に

「いつでも振り返れば、あの時は若かったと思う。だからもう若くないと言って何かを諦めてしまうのはもったいない」

というものがあり、大変気に入っています。
30代も、40代から見れば「まだまだ若い」ですし、40代も50代から見れば若い。60代だって80代からみたら若者かもしれません。人生は先があるので、過去や今に捕らわれて「もう若くない」と悲嘆にくれるのはもったいないなと思っています。
私が女性なので「おばちゃん」問題をメインに取り扱いましたが、この辺は男性の「オッサン」問題もあまり変わりが無いと思っています。

私はいま「何歳だから」に捕らわれず、自分の体型や顔を見て「似合っていればOK」と判断しています。できる限り、好きな服を着て好きな髪型をして「あの時やっておけばよかった」と思わないようにしていきたいと思います。
というわけで、私が「おばちゃん」を自称するのはもうちょっと先にしようと思っています。
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