ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

もはや男は添え物? 「アナと雪の女王」見てきた

アナと雪の女王」見てきた。
『アナと雪の女王』特別映像:「Let It Go」/イディナ・メンゼル - YouTube

パートナーと行ったのだけど「なんでこれが高評価されてるの? ゴールデングローブ賞とかアカデミー賞とか貰ってるのかよくわからない」と言われた。
SNS見てても、軒並み40代以上の男性が「いや、まあ、よく出来てるけどピンと来なかった」みたいな反応なので、ある層にはよくわからない映画だろうな。と思った。

私は「女の子の自己実現の表現」として、おとぎ話をモチーフにした主人公が女の子のものは興味深く見る。

この映画は「従来のディズニープリンセスもの」だと思って見に行くと「え?!」ってなると思う。
あの大ヒット主題歌「Let It Go」の歌詞をよくよく読めば、どんな映画かわかるというものである。「私は自由よ」「理想の娘はもういない」ですよ。
最低限「ディズニー初のダブルヒロイン物」という前提を理解した上で見に行くくらいの前知識は必要だと思う。雪の女王である姉のエルサと、妹のアナの物語ですよ。


私が映画のレビュー記事でいいなと思ったのがこちら。
【映画】『アナと雪の女王/Frozen』レビュー ※後半にネタバレあり | BEAGLE the movie


というわけで、ここからネタバレの私の感想です。

ああ…ディズニープリンセスもここに極まれり……と思ったのが私の見終わったときの感想。

ここ最近のディズニー系…というか「おとぎ話系」女の子主人公の話はとにかく「男に頼り切らない、自立した女」として描かれている。ドリームワークスの「シュレック」のヒロインも自立した女だったのでここ最近ていうか、21世紀的なのかもしれないけど(あれはモンスターは王子様になれるのかみたいな話だったのでアングルが多少違うのだが)。

最近「ああ、すごく今時っぽいなあ」と感じたのはプリンセス物ではないけどティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」だった。この辺の話はだいたい、女の子の自立と自己実現がテーマだと思うのだけど、この映画でもアリスがとても強いのだ。最終的にアリスが先陣切って鎧に身を包み、剣を持って戦う。アリスは「大人にも王子様に助けてもらわない、仲間と自分で戦うヒロイン」なのだった。

アナと雪の女王」の1つ前のプリンセス物「塔の上のラプンツェル」を見たときも「王子様ポジションの地位の低さよ…」と思った。なんと言っても「王子様」が王子じゃない。盗賊ですよ。原作は王子様なのに。

ちなみに原作の「ラプンツェル」は…かなりヒドい話である。魔女に塔の上に閉じ込められて、超箱入りとして育てられたラプンツェルは、やってきた王子様に中に入れてと長い髪の毛を降ろして招き入れてしまう。そこで王子様ってば…何も知らない超箱入りの娘をやりまくるんですよ!
で、妊娠させちゃうの。大事に育ててた魔女は怒り狂って王子の目を潰し、ラプンツェルを塔から追い出す。一応、目が見えなくなってさまよった王子は、双子を産んでいたラプンツェルの元にたどり着いて幸せに暮らすんだけど、オイオイ! 王子! おまえなにやってんの! とつっこまずにはいられない。

…と原作につっこんでしまったが、「塔の上のラプンツェル」はラプンツェルがとても活動的で、自分で考えて自分で行動するので「王子様に助けてもらうお姫様」のフォーマットはもう古いんだなあ。と思った。それでも一応、最後に自分の命を犠牲にして呪いを解いてくれるのは王子様ポジションであるフリンなので、理解はしやすい。

で…「アナと雪の女王」なんですが、おお…とうとうディズニーは…世界中のガールズ達に…「女の子の自己実現に、男はいらない!」と宣言したかのようだ…! と思った。

この映画でのクライマックスは2ヵ所。
エルサが雪の魔法を使えることを両親に隠すように言われ、部屋に閉じこもり、妹を拒絶していたのに戴冠式で魔法がバレたのをきっかけに「抑制の効いた理想の娘」から開放され、雪山で1人「Let It Go」を歌うシーン。
ここがわりと早めに出てきちゃうので、この映画は開き直っちゃったお姉さんと妹がどういう結末を迎えるのか、が残りの話の主軸になる。

で、2回目のクライマックスシーンは姉の雪の呪いを受けてしまったアナ。「真実の愛だけが呪いを解く」と、混乱した姉が起こす吹雪の中、自分を想ってくれるクリストフに会いに行くためにさまよう。
そして…クリストフが目の前に…! なのに、姉が殺されそうになっているのを見て自分の身を挺して姉を助ける。そしてアナは凍り付き…しかし姉を想う「真実の愛」がアナを救った…。というシーン。

うわーーーーーー。「王子様のキス」では、呪いを解かないんだーー!
ヒロインが自分で呪いといちゃったーー!!!
エルサはここまでされて、やっと妹を拒絶するのをやめて、妹の愛を信じることができて魔法の力を制御できるようになる……。
2人とも「王子様の愛」は、いらないのだった。

これ、デートで見に来たカップルはどういう気持ちになるの…?
若いカップルなんて「王子様願望とお姫様願望の夢見る夢子」状態で見に来たら、この映画見て、どうなの? あんなにアナのために頑張ったクリストフの添え物感たるや……!
と、ついついアラフォーの私は周りのヤングカップルの様子をうかがってしまった…(モヤっとした顔してる人が多かったような…気のせいかもだけど)。
帰ってからYahoo!のレビューを見てみたらやっぱり「わけわかんない」「つまんない」という人と「素晴らしい!」「感動した!」という意見にパッカリ別れていてやっぱりな…と思いました。


私が二十歳前後で見たらエルサに感情移入しまくって大変だっただろうな…と思った。
なにぶんハートが剛毛過ぎて「ありのままの私」のままでいると摩擦が多かった私は「理想の娘」になりたくて、抑圧していた(充分はみ出てたんですけど)。
エルサの設定のスゴイところは、そもそもの「雪の魔法」に理由も因果関係もないところだ。「生まれつき」以外の説明がない。私は未だに「なぜこんなハートが剛毛な人に…」とうじうじ悩むことがあるのだけど「そうすか…生まれつきっすか…」みたいな気持ちにさせられた。
「ありのままの自分でいい!」ってなったら地元の人、親戚一同が凍り付くっていうのも残酷な話であるが「ありのままの自分でいながら、なおかつそれを受け入れてくれる人を信頼すると、力が制御できる」というはわりと象徴的かつ、真実に近いのかもしれないなあ…と今の私は思う。


でも日本の女子達は「専業主婦願望」が再び高まってるというし、まだまだ「白馬の王子様に守られたい」と思ってる人が多そうだ。
私は昔から「お姫様願望」がないのでこの「女の子よ! 自立せよ!」的な流れに心底共感できるんだけど、そうでないタイプもいるだろうなと思う。
しかし「お姫様」になりたい女子は増えても「王子様」になってくれる男子はどんどん減る一方だと思うので、姫と王子の供給バランスは今後も悪くなっていくと思う。それを考えたら、年若い女子達がアナやエルサに影響されるといいなあと思う。
オールドタイプの「お姫様願望」ってある意味チート技みたいなもので、本人が学歴もなく、稼ぐ力も社会的地位もなくても「いい男さえ捕まえれば全部チャラ」になるみたいなずるさがある。
昔の女性はそれしか「一抜けできる方法」が無かったわけだから、そういう話が「女の子の理想」だったのだろうけど、今は「自分でなんとかする」という選択肢が増えた。
おとぎ話の効力っていうのは「理想のモデルケース」を見るところもあるわけだから、私にもしも娘がいるなら「アナと雪の女王」を見せたいなあと思った。


にしても、今後ディズニープリンセスはどういう方向に向かうんだろう。
「自立した女の子」のモデルケースを見せてくれるのはとてもいいのだけど、ここまで男の子が「添え物」になっちゃって次はどうなるの?
そこでアンジェリーナ・ジョリー主演の「眠れる森の美女」の魔女の話「マレフィセント」の予告が気になる。
「マレフィセント」予告編 - YouTube
なんだか「男に翻弄された女の悲しみ」みたいな話なのかしら……と予告編を見る限り思うのですが。しかしここでも男性キャラは全然存在感ない…。気になるので公開されたら見に行こう。

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結婚して改姓すること

先日、久しぶりに会った知人男性が結婚していた。
結婚式はまだ先で、とりあえず婚姻届を出したということだった。
共働きだが、改姓は女性がしたらしい。しかし「旧姓への思い入れ」があったらしく、婚姻届を出した後酔って帰宅した妻に泣かれてしまったという。夫である彼は「自分が改姓してもよかったし、名前はどっちでもよかったのだけど」と言っていたが、実際今の日本だと確固たる理由もなしに男性に改姓してもらうのはまだまだハードルが高いよね…と彼の会ったことは無い新妻に思いをはせた。

それを別の独身男性に言うと「俺なら改姓に抵抗はないなあ。泣くほどのこと? 別に自分がやってもいいし、自分の名前にこだわりはない。ただ、あんまり珍名だったら抵抗あるかも」と言っていた。
だがしかし! 実際には彼はひとり息子なので、そんなこと言い出して、親がすんなり認めると思うのだろうか…。揉めに揉めるに決まってるじゃん…と思ったが黙っていた(ちなみに前回の「女はゴハン作れ圧力」とは別の男性である)。

あー、これは何かに似てるな…。と思った。
空手の試割りだ。
私は空手を始めてかれこれ11年。空手は「メンタルが具現化する」ことが多い。空手の試割りもその1つ。うちの流派だと瓦じゃなくて、杉板を割る。
審査や競技で試割りを見てるとみんなが割るので「ああ、板って割れるんだなあ」と思っていた。たまにもちろん割れない人もいるんだけど、大方の人が割ってるのを見ると「板は素手で割れる」とすり込まれていく。
そして、初めて自分がやるときになって「あれ?! …板だ!!」と気が付いた。
板に手を打ち付けるなんてこと、やったことない。板を目の前にして初めて「板を素手で割る」という行為が現実的に迫ってきて「何これ?!」と気が付いた。
でも、やることになってるので思い切ってやってみた。はじめてのときは1枚だったので割れた(競技や審査だと何枚か重ねて難易度があがる)。
ああ、割れるんだと思ったと同時に想像していたよりも手は痛かった。
「みんながやってることだから、当然だと思ってたけど、やってみるとビックリする」事だった。


改姓したことない人が「改姓に、抵抗ないなあ」って言うのは、試割りを見たことがあって、板を割ったことがない人みたいだな。と思った。
(…例えなのに特殊事例を出してるような気がする)


私は初婚のとき改姓に抵抗は無かった。母も姉も友達もみんなそうしていたし、子供の頃から「結婚したら女の子は名前が変わるからね」と散々すり込まれていた。
改姓に対しては「結婚して名前が変わるの〜ウフフ〜」的なウエディングハイは…無かった。正直めんどくさいけど、まあ、みんなそうしてるし、くらいの感覚だった。


でも実際にやってみると、とにかく名義変更の手続きが大変だった。
私はフリーランスなので取引先が多く、銀行口座の名義を変えることがリスキーなので、仕事の口座を旧姓で残し、別に改姓名義の口座を作り、保険や年金、税金の還付金の振り込みなどに使用していた。クレジットカードは新規に作ったり、期限が切れたものは改姓後の名義になってしまうので、引き落とし口座を改姓後の口座に変えたりした。収入が入金される口座と支払に使う口座が別なのでとにかく不便だった。


あと、改姓したことで「嫁に行った」というイメージで見る人が結構な数いるのだ、ということにも気が付いた。名前を変えると実際の家庭の力関係を見ずに「男の庇護下に入った」という風に見る人が少なからずいる。私はこっちのほうが嫌だった。
ここで「女は男のためにゴハンを作るべき論」とかもよく言われた。
特に親世代の人達は自分達がそうだったから何の抵抗もなく、一緒にいたとしても夕方になると「もう帰りなさい。ゴハン作る時間でしょ」と言うのだった。
「私が作らなくてもいいと思うんだけど」と言うと「向こうは外で働いているんだから、それくらいやってあげなさいよ」と言われる。で、ついついそこで今払ってる家賃と、元夫が家計に入れてる金額を言ってしまうと
「それでどうやって生活してるの?!」と驚かれる。
「だって共働きで生活費折半だもの」と言うと大体黙るか「なんでそんなのと結婚したの」という流れになった。

こういう「男を立てなさい」圧力が「改姓のデメリット」の1つかと言われると名義変更のめんどくささよりは印象論なので立証はできないのだけど、実際、現在は事実婚していて、その辺の思い込みやイメージ、実際に言われる圧力が如実に違うなあと思っているので、少なからず関係はあるだと思う。

三洋電機パナソニックの子会社となり「SANYO」ブランドが「Panasonic」に変わってしまったときに子会社化、という事実よりも「名前が消える」ことの衝撃は大きかった。こういうことからも、名前を残したほうがイニシアチブを取っている、と思われるのはある程度仕方ないとも思っている。

「結婚は子会社化じゃないよ!」ともしも男性が女性側に改姓して、それが「そっちの名前のほうが好みだったから」という極めてカジュアルな理由だったとしても「婿養子に入ったの? 家督を嗣ぐの?」と言われたり、女性側の実家が資産家だと思われたりするケースは避けて通れないと思う。


私は「選択的夫婦別姓制度」もさっさと認められればいいのにと思っている。
実際にそれが制度化されても「共有財産を持たない」予定の自分達がそれを選ぶかどうかはわからないが、求めてる人がいるなら選べるようにすればいいのにと思っている。
私は、離婚を経験して「戸籍」を2回変更したので、あくまでも「戸籍」も書類上のものでしかないのだと感じている。
「家族の一体感が」「子供と親の名前が違うなんて」とか言って反対してる人もいるが、戸籍なんか別に普段見ないで暮らしてるのだから、実際は「言わなければわからない」と思う。「自分の戸籍」を大事にするのはいいと思うけど「選択的夫婦別姓制度」反対派の「他人の家の戸籍が自分達と同じ価値観でないと嫌」というのも、私にはちょっとよくわからない。実際にはローカルルールやいろんな価値観があるわけで、私がただ「戸籍が大事」という価値観の環境ではないだけなのも理解はしている。
「戸籍が大事」という価値観を壊したいわけじゃないし、否定したりもしない。色々なケースに併せて柔軟に認め合えるのが私の理想だ。

私は「チーム名」としての「姓」はあると思っているので、「選択的夫婦別姓」をした人が実際に戸籍が父子別姓か、母子別姓だったとしても、子供と一緒に活動するときは子供の姓に合わせればいいのではないかと思っている(実際には戸籍名とかあんまり関係なくて「○○ちゃんママ」とか「○○ちゃんパパ」とか言われるのだろうし)。
銀行や金融機関の証明、パスポート作りと違って地域社会活動に身分証明は必要なく「事実的に誰が親子であるか」のほうが大事なのだから「家族としての名前」を通名使用すればいいと思っている。
今後、私はできる限り改姓したくないので、もしこのまま事実婚で子ができたとしたらそうしたいと思っている。

それは私が「改姓に伴うデメリット」を避けたいだけで、例えば「家督」が理由で「名前を残すため」に夫婦別姓にして、子が2人以上いて子の姓が別の場合は「チーム名」が2つある家になるし、思想的な主義主張で別姓にしたい人などは「地域社会においてもどちらかの姓に合わせたくない」などのケースはあると思うので「あくまでも自分の場合は」だが。


結婚、離婚で2回改姓してモヤモヤした私は、「もうできる限り改姓したくない」と思っていて、日々色々考えているので「改姓? 別にいいじゃん」という改姓したことのない人に対してモヤモヤっとしてしまった。
「改姓したことない人」は、改姓してみてからじわじわと「改姓したから起こる予想もしてなかったこと」を知ってビックリしたりモヤモヤすることはあると思うし、そこまでイメージしてみるといいと思う。でも、自分もやってみるまでそんなことわからなかったので、しょうがないよな。とも思う。知らないことは、わからない。


ちなみに結婚改姓して「すごく幸せ♥」とか「全然気にならない」「むしろやりたかった!」という人もたくさんいる。私の周りは働く女ばかりなので実感としては「女が改姓するの釈然としない」タイプが多いのだけど、親の世代とかだと「結婚して改姓してないなんて、恥ずかしい」レベルだったのも知っている。改姓が「私、結婚しましたよ!」という女性のステイタス表示だった時代が長かったのも知ってるし、今でもそれが理想の人がいるのもわかる。
でも、そういう人は空手の試割りで言うと「初めてでも何枚でも割れる、試割りが得意な人」みたいなものではないかなと思った。
そういう人は試割り大好きだし、割れない人に対して「えー? なんで割れないのー?」と思ったり、実際言ったりする。でも今時は夫婦の形も変わってきていて、実際に中々杉板が割れない人とか、やってみたら失敗してケガする人もいるし、そもそも試割りしたくない人もいるのだという事もわかってくれると嬉しいなあと思う。


ちなみに私は改姓は嫌だけど、実際の試割りは(決して得意じゃないですが)好きです。失敗して手が腫れたこともあるけど、割れると楽しいです。

女性がゴハンを作らない話をすると嫌がる男性

最近、パートナー氏の仕事が一段落して炊事当番から解放されました。
私はたかだか1週間くらいであっという間に炊事の手順を思い出し、あれやこれや、普段パートナーが作らない、かつ自分が好きな物を作ってそれなりに楽しかったのですが以前の「お金折半で家事全部」がトラウマで、キッチンを早々に明け渡しました。

イヤだ〜! 共働きで生活費折半なのに、家事を全部女がやる生活は、イヤなんだよ〜!(心の叫び)。

以前も書いたのですが、パートナーと共通のコミュニティの中でゴハンを作ってもらう話をするとすごく嫌がる男性がいます。
「え〜〜〜、ゴハン作ってあげないの?」
「わ〜〜聞きたくない。そんな話」
「え〜〜、そんなの自慢にならないよ、やってあげなよ、やろうよ」
我々が共働きなのは知っているのですが、なぜか彼は全然悪意なく、このようなことを言います。ちなみに40代未婚です。
おそらく彼の結婚観は「男が稼いで、女は家を守る」なんだと思います。それに疑いがなく、それが彼の理想なのはいいんですけど、それを押し付けられてもな…と思います。
「料理を作れない」のなら最低限のことくらいはできるようになった方がいい、というのはわかるのですが、できないわけじゃなくて相手に任せてるだけなので、なぜ…?
炊事を代わって、家事全般やっていたので「最近ゴハン作ってて、あっという間に手順とか思い出しちゃったよ…」と今後もこのままだとイヤだなあというニュアンスで話していたら「いいじゃん! 何がイヤなの? それ普通だから」みたいなことを言われました。う〜〜〜ん。
これ、私はそんなに歳も離れてないし、立場も上下がそんなあるような相手じゃないのでまだいいですけど、上司とかで「上から」言われたらすごくイヤだろうなあ。と思いました。「男は家事をしないもの、女は家事をするべき」ってナチュラルに差別だと思うんだけど、差別する人ほど差別してる自覚はないものなんだなあ、と思います。
「俺だったら、稼いでくるから妻にはゴハン作ってもらいたいな」だったら「自分の理想を語っている」だけなので、全然いいと思います。私も自分の理想を語っているだけなので。

ちなみについつい「食事を作ってあげなよ」的な流れで、パートナーのことを「でも彼は女を養いたくない人だからな〜」という話をしたら「そんなこと言っちゃダメだよ」と、その場にいた男性陣から咎められました。私は悪評を言ってるつもりはなかったのですが「男の評価を下げる発言」なんですね…。ちなみに、パートナー曰く「女性に経済力・価値観含めて人生まるごとぶら下がられるのがイヤなだけで「養いたくない」とは微妙に違う」とのことでした。あら?…すみません。

とはいえ「女を守るのが男の仕事だ」「稼げるのが男としての甲斐性だ」とか、「男らしさ」みたいなものに憧れを持ってたり、理想にしてたりする男性を見てて、そういう人はそれをしない男性を下にみたりする傾向があるのではないか? と思いました。

パートナーは「男らしい」とかそういうことは基本的に気にしてないようです。たとえそういう男性に下に見られたとしても「はー。そんなのどうでもいー(はなほじ)」みたいな…?
「ボクなんか男らしくないし…(うじうじ)」みたいなところがまったくなく、我が道を行くタイプです。私から見ると「男らしさ」を誇示するタイプよりも、実はある意味「強い(またはたくましい)」のでは…と思ったりします。
「メシ? 食いたきゃ自分で作るよ」「養う? お金持ってれば払うけど払えないから自分で頑張って」こういう人です。ビックリするほどそれに屈託がないです。「男だから○○しろ」を拒否する代わりに「女だから○○しろ」も絶対に押し付けません。私のようなタイプにはとても楽です。
(…しかしそれが原因で多くの女性に受け入れられないタイプなのもわかります)

ちなみに私とパートナーはお互いがこんなステレオタイプに嵌まれない感じなので「私がこうだから女はこう」とか「俺がこうだから男はこう」みたいな「主語を大きく」したり「偏狭な一般化」はできないタイプです。そしてそういうジェンダー的な視点に常に「それは女(男)がそうなんじゃなくておまえがそうなんだよ!」とツッこみを入れています。
今後は2人で孤立しない程度に社会にコミットしながら「男だから、女だから○○」に対してささやかに抵抗していきたいなと思っています。

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「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」を読んだ

女のカラダ、悩みの9割は眉唾 (講談社+α新書)

女のカラダ、悩みの9割は眉唾 (講談社+α新書)

詳しいブックレビューはすでにあるのでこちらで。
宋美玄 「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」 - うさうさメモ

これを読んでてつくづく自分が「ああ、ハートが剛毛…」と再確認したのでその話を書いてみます。

まず私は女性誌を読みません。読んでても右から左へとツツーと情報が抜けてしまうのです。そして化粧品はドラッグストアでしか買わず「女磨き」みたいなことを頑張ったりもしません。
その全ての理由が「めんどくさい」からです。
だからと言って、お洒落しないわけでもすっぴんなわけでもない。美容院も行きますし(あまり行かないけど)、必要なときはエステも行きます。ダイエットもします。パックもたまにします。
んが、デパートの化粧品売り場は友達の誕生日プレゼントくらいでしか買い物しません…。
自分の基準が「困ってなきゃいい」なので、世の中的に忍び寄る「30過ぎたらちゃんとした物を使わないと」みたいな価値観に対して一瞬は検討するのですが結局「しらねえよ」とばっさり切り捨ててしまう性格なのです…。他の人がやってるのは全然いいのです。きちんとした服を着てばっちりキメてる人をみると「おお、スバラシイ」と思うのですが、いかんせん自分にフィードバックできません。
自分のハートが剛毛だな〜と思うのは、何か新しい情報や価値観に触れたときにそれなりに「おお?!」と動揺したり検討したりはするものの、最終的に「自分は自分」「自分に合うものしかいらない」という自我が勝つことです。
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「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」の中に「敏感肌」に触れてる部分があるのですが、自称「敏感肌」の女性が多いとのことでした。
「女の四大不健康自慢」が「敏感肌」「胃下垂」「低血圧」「低体温」らしいです。

敏感と言ったら、ちょっといいイメージがあります。繊細、ナイーブ、デリケート……女の人はこの手の言葉が大好きです。(25P)

とのこと。私にも合わない化粧品はあります。それでも自分が「敏感肌」だとは思わないのは、合わなかった化粧品をやめて別のにするとすぐ治る程度のものだからです。胃下垂でも低体温でもないですが、低血圧ではあります。しかし、それで困った事はありません。献血に行って「あら、血圧が低いわね」と言われても「あ、いつもの事ですから(どうぞ血を採って下さい)」と言ってすみます。
ちなみに私は献血が大好きです。体調によっては採れないので、採れないととにかく悔しく、採れるとすごくテンションがアガります。
これもすべて…私の価値観が「頑丈なカラダこそスバラシイ」というものだから…です。
「頑丈」であることは、とにかく「楽」なのです。ああもう、楽して生きたい。とにかく、楽がいい。「楽」こそ全て! だけど私は「何もしなくてもキレイ」では全然ないので、みすぼらしくならないように最低限のことはやっている、という感じです。
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30代前半までは肌荒れに悩んでいました。基本的にはドラッグストアのニキビ用化粧水などで対処していましたが、最終的に皮膚科に行きました。私は「漢方」とか「ヨガ」とか「アロマ」とかを試す前に、病院に行くタイプです。私は扁桃腺や耳鼻が弱く、それで体調を崩すのですが、それらは病院に行かないと改善しない事が多いのです。なのでわりと病院慣れしており、トラブルがあったらさくっと病院に行く習慣があります。

とはいえ、もちろん都市伝説的な、根拠の無い情報にもそれなりに乗せられます。
安野モヨコさんのマンガ「働きマン」の中で主人公が納豆巻きを食べてる、という設定があります。その理由が「大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンの代わりになる」みたいな話だったと思うんですが、それで肌荒れが治るなら豆乳とか飲んでみるかな〜と一時期豆乳を飲んでみました。しかし、ある日「ぐはーーーマメくせえ! もう飲めない!」となってしまいました。以後、豆乳を飲んでません…。うーん、毎日豆乳を飲むのは向いてなかったみたい…。


「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」を読んで世の中の女性が色々努力して、振り回されたりしてるのを知って「そんなにみんな気にしてるんだ…」と思いました。

ただそれはアラフォーになっても生理不順や婦人科系の病気で悩んだことが無いとか、自分がただラッキーなだけかもしれません。体調が悪いと何かしらできることはないかと努力してるうちにみんな色んな情報に振り回されていくような気がします。

つまり、この手の「女の健康都市伝説」情報にあまり飛びつかず「まあいいや」とか「どうでもいいや」とか思ってられるのは、基本的にからだが頑丈だからかな…と思いました。
そして私のメンタルが頑丈なのもからだが頑丈なことが理由の1つかもしれないな…と思いました。具合が悪いと気が弱くなりますよね。

うさうささんのレビューにもありますがこの本で語られてる一番の不安を煽る要素「女じゃなくなる恐怖」みたいなものが、私には今のところ全然ないのですが、それも結局「30代になってとたんに体力が落ちた」とか、今のところ加齢を実感するような体験がなく、とにかく健康であることが要因なのかなと。散々年上の友達に「30過ぎたら来るよ」と言われ脅されて来たのですが、今のところ健康に過ごしています。つくづく健康に産んでくれた親に感謝しています。今は「40過ぎたら来るよ」と言われていますが、さすがに40過ぎたら色々あるだろな〜とは思ってます。宋美玄先生によると45歳までは更年期は関係ないらしいので、安心しました。ゆるやかにちゃんと歳を取っていきたい。

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しかし、うちの母も「頑丈」が一番みたいな人だったのですが、70くらいからさすがに色々支障が出たらしく、ずっと健康だったばっかりに「不健康」に免疫がなく気弱になってしまったので自分も気をつけねば…と思っています。

ちなみにアラサーでさんざん悩んだ肌荒れ問題ですが、離婚したらスパーンと治りました…。加齢で油分が減ったの…? …いや…やっぱ原因はストレス…? ストレスがなくなったタイミングと肌荒れが治ったタイミングが重なっています…。すべての体調不良はストレスが原因なんじゃ…? と思ったりしました(もちろんこれも実証するデータがあるわけでなく、たまたまの経験談なので都市伝説と同じレベルの話です)。
色んな事に惑わされず、好きなものを食べて「おいしい!」と幸せを感じて楽しく生きるのが一番楽で実は健康なんじゃないのかな〜と思っているので、今後もお気楽に暮らしていきたいと思います。

「女のカラダ、悩みの9割は眉唾」は神経質になりすぎている女性が読んで、少しでも楽になれるといいなと思いつつ、私のようなお気楽ハート剛毛系の人が読んでも「よっしゃよっしゃ、今のまま行こう」と思える本だったので女性全般にオススメしたいと思います。

家事分担とドヤ顔

「家事に最も協力的」な男性はノルウェー人、日本は男女差顕著=OECD | Reuters

このニュースを見ました。確かに前の結婚生活はこんなだった…。
コレを見ると、今は家事をしてくれるパートナーでよかったなあと思います(前も今も共働き)。

が、ここのところパートナーが大変忙しく、昼も夜も無いような生活をしているので、さすがに私がゴハンを作っています。
私は炊事はできますが、前回の結婚生活において「あなたの為にゴハンを作るわ(ウフフ)成分」を一生分使ってしまったらしく、炊事をするモチベーションがないのです。
いや、本当はただ「気に入ったものは毎日同じものでも食べられる」性質なので、自炊をするなら誰かの好みに合わせないとバリエーションをつけたり、何種類か作ったりを中々できないだけなのです。今はパートナーが「食べたい物は自分で作る」人なので任せています。
しかし今回はあまりにもパートナーが忙しそうなのでさすがに見かねて変わっています。
………毎日夕飯作ってるなんて…何年ぶり…(パートナーが出張中はほぼコンビニか外食)。

ここで、私は「たまにしか家事をしない夫」の気持ちを知りました。
ついつい…「やってあげましたよ(ドヤァ)」という気持ちになってしまうのです……!
以前の結婚生活ではほとんどの家事は自分の仕事だと思っていました。それが「これは私の仕事じゃない」と思うとたんに……。
基本的に分担制なので、前から日々の掃除洗濯は私の仕事です。
洗濯物を洗って干したら、取り込んで畳むのは相手の仕事…ですが、今週は全て私がやっています。
すると「代わってあげている」という心理が満々と…!
アカン。これはアカン。
私が忙しかったり、体調不良のときはいろいろやってくれるのに、ついつい「やってあげてる」感を持ってしまう。
元夫は極たまに何か家事をすると(洗いものだけは彼の仕事だったが)ものすごく得意そうな顔をしていたな…と、思い出し反省した。

パートナーに「ついついやってあげたとドヤる気持ちになってしまう」と告白したところ、「…たまに家事をやった夫がドヤるときモヤモヤする世の中の奥さんの気持ちがよくわかった」と言われました。
「こっちは毎日健康のバランスとか考えてゴハン作ってるのに、これでドヤられたらやってられない気持ちになるのはわかる」と。

パートナー間での家事バランスは「これは誰の仕事か」みたいなものが暗黙で決まっていくことに気をつけないといけないな…と思いました。「これは私の仕事ではない」というのは、家事においてはなくて良くて、やれるほう、できるほうがやればいいはずなのです。
ドヤらず、謙虚に助け合いの気持ちで頑張ろう。

(というわけで、今回のブログもパートナー多忙につき軽めです。長文ブログが下書きに溜まっていく…)f:id:salucoro:20140308061722j:plain

このブログについて【パートナーチェック】

このブログですが、ほぼ毎回パートナーに校正してもらっています。
もちろんパートナーのことを書いてることもあるので、チェックしてもらう意味で読んでもらっています。ちょっと前にブログを書いてる友人にその話をすると結構驚かれました。
私はあまり自分のことを信用していないので「うちはこうです」と書いたことにズレがないかとか「誤字」や「論点の客観性」とかまで含めて見てもらっています。ちなみに内容にダメ出しされたことはほぼないのですが「この上なくつまらなさそう」な顔をされたものは、大幅に書き直しています。
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元夫との結婚中も元夫をモデルにブログマンガを描いてましたが、すべてチェックしてもらっていました。しかしさすがに今は「元夫」のエピソードについて本人にはチェックはしてもらっていません(笑)。もし、抗議があった場合には対処する事後承諾制にしています(98%くらいの確率で彼がここを読むことはないと思うのですが)。

パートナーとのプライバシー問題は、各家庭それぞれですよね。
うちはお互いのiPhoneのパスワードを知っているのですが、以前友達とゴハン食べていたときにパートナーのiPhoneを使ったらドン引きされたことがあります。
その話を別の友人にしたら「うちも知ってるよ」と言われたので、この辺の感覚は人によってそれぞれなのかなと思います。

夫婦間でも「携帯・メールの盗み見」は最もやってはいけないこと、とよく聞きますが、もちろん盗み見はしません。ただ、お互い「見せて」「使わせて」と言えば見せられる状態ではあります。とはいえ、お互いに来たメールはもちろん読みません。メールは送ってきた相手のプライバシーが含まれるからです。
携帯のパスワードも知っていますし、教えて欲しいことはなんでも聞ける状態ではありますが、今まで実際メールを見るような場面はありません。夜中に来たLINEについては「誰?」とお互い聞くくらいです。

でも一緒に暮らしてると、スマホなんかのパスワードとかわかりますよね…。
私の友達は彼氏に一緒にいる間にパスワードを覚えられて、メールを全部読まれたそうです。メールの中に彼女の不貞は無かったのですが、勝手に嫉妬し、勝手に怒られ…2人の関係は悪化し、結局女性側から「もう無理」とお別れしました。大体こういう感じになりますよね。

私はパートナーとは「共有・共感」したいので、勝手に盗み見たら共有も共感ももう相手とできません。勝手に見てしまったらつまらないので「盗み見しよう」と思ったことはありません。

このブログで書くことは私の考えていることですが、まずはパートナーと共有・共感したい。と思っています。なので、一番最初の読者はパートナーがいいなと思っているので事前に読んでもらっています。
自分の家族(血縁者)には読まれたくないけど、パートナーには読ませている。
そんな感じでブログをやっています。

しかしパートナーが忙しいときに尋常で無い量の長文を読ませるのは酷なので遠慮しちゃったりします。
というわけで、パートナーが忙しかったり出張でいないとこのブログは更新されません…。f:id:salucoro:20140303141457j:plain

ハートが剛毛かどうか

最近人にこう言われました。

「ガチでハートが剛毛の人は「えっ?ハート剛毛じゃないよ。私は普通だけどなー」と真剣に思ってるタイプなので、さるころさんの場合はメタハート剛毛ですね。」

正直に告白しますと、わたくしは昔、完全に「私、繊細じゃん」と思っていました。普通に嫌なこと言われれば傷つくし、恋愛もうまくいったりいかなかったり。末っ子だし、むしろ弱い方、おみそだしー。

んが。
一度教えたことが覚えられない人に「さっき言ったのになんで覚えてないの?」と言ったり(私は人がやってることを見てると大体覚えられるタイプなのです)。
人にヒドイこと言われて傷ついてる人に「なんでその時言い返さないの?」と言ったり(私はやり返すタイプです)。
恋愛がうまくいかないとひがみっぽい人に対して「ひがみっぽいから恋愛うまく行かないんじゃん」と言ったり(本当のことだから言ってもいいと思っていた)。
などと例をあげれば切りが無い、無神経に人の足を踏んでも気がつかない。みたいな暮らしをしていたのです。

えー? でも、めんどくさいヤツには「めんどくせえ」って言うし、いじわるしてくるヤツはやりかえすし、言いたいこと言えないとかよくわかんない。
今でも基本的にはこういう人間です。

しかし、そんなことしてて円満に暮らして行けるほど甘くもないですし、私も空気が読めないわけじゃなかったので「むむむ? もしかして、私の心が図太いだけで、みんなはもっと繊細なのでは?!」ということに気が付いたのです。

そして、めんどくさい人に「めんどくせえ」と言うとさらにめんどくさくなるし
自分が簡単だと思ったことが苦手な人もいるし、私も苦手なことがあるし、
いじわるしてくる人は実は恐がりだった不安だったりしているのかもしれない。
言いたいこと言えない人はたくさんいて、性格だからそう簡単に変えられないのかも。

と、思った瞬間。
世界がこんな感じに見えました。
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私はよく人から「強い」と言われていましたが、必ずしも良い意味とは限りません。
私は末っ子だったし、成績もよくなかったし、運動もできなかったので自分を「デキの悪い人間」だと思っていたのです。できないことと持ってないものばかり数えていました。

でも、20歳から自分のやりたいことでお金を稼いでお金に困ったこともなく、ガンガン言いたいことを言うのであまり仕事でもナメられず、家族は仲良しでいつでも頼れるし、首都圏出身だし、実家もお金困ってないし、怖いもの知らずだし、そこそこ器用でしゃべりもうまいし、顔も広いし……恵まれてたり、ラッキーだったりするところを「当たり前」のことだと思っていたのです。でもそれは自分がたまたま持っているもので、そうでない人もいるのだ。と気が付きました。
そこに至るまでに色んな人を傷つけたり、怒られたりしてきたわけですが、ちゃんと言ってくれる人がいてよかったなあ…と思っています。そこは周りに感謝しています。

「鈍いと強い」は似てるけど違う。
強くてもいいけど、鈍かったらダメだ!!!!

自分が強いことに無自覚で、知らない間に人の足踏んだり、すれ違いざまに突き飛ばしたりしていても気が付かないなんて、恥ずかしい。と思いました。

なので、それからずっと「自分の心は腕力があって剛毛だから気をつけなければならない」と思うことにしました。そうでないと誰かを傷つけちゃうかもしれないし、それは私が望んでいることではない。人に何かを教えるときは、相手の「できない」をちゃんと汲むようにする。変な風に絡んでくる人には対しては基本的に戦わない。大体のことはツラの皮120デニールくらいでガン無視上等で揉めごとは起こさない。いざ、やったるで、と思ったときにだけ殺れるオンナになりたい。

自分の強さのパラメーターを知っていれば、強い部分は人の分まで持ってあげられるし、人のことも思いやれる(あ、この人はこういうの苦手なんだな、じゃあ私がやろうとか)。逆に自分の弱さについてもちゃんと受けとめることができれば、うまく人に頼むこともできる。人に無理させず、自分も無理しない、強くて優しい人になりたい。ただ「自分はできる」「この人はこれが苦手」だったしてもその気遣いが相手を傷つけてしまうことがある。だからそれさえも勝手にこっちが決めてはいけない。相手が何を望んでいるのか、どういう気持ちなのかなるべく知るように心がけるようになりました。
私の心が剛毛なのは変わらないんだから、無自覚だったために散々人を傷つけて、自分も傷ついてきたぶん、ちゃんとしていきたい。でも、いくら「気づき」があったとしてもそう簡単に毎回うまくいくわけじゃなくて失敗もしてしまう。それでも何度も直していきたいと思っています。
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「おばちゃん」自称問題について - ハート♥剛毛系
たとえば、ここで書いた「おばちゃん自称問題」はわりとわかりやすくて。
「あたしがおばちゃんって思ってんだから、おばちゃんなのよ!」っていうのは「そうじゃない」人の足を踏んでる行為だと思うのです。「自分はこう思うから他のみんなもこうなの!」と言ってしまうのはハートが剛毛だからなのか、本当に何も考えて無くて鈍いだけなのか、自分が傷つきたくないから人を傷つけちゃうのかわからないけど、私はなるべく足を踏んだり、肩をぶつけたりしたくない。相手が足を踏まれても黙り込んじゃう人なのか、それとも足を踏み返して来る人なのか、足を踏むまでわからないなんてしたくない。人の足を踏まずに生きたい。
とか書いておいて先日もお姉さんたちの会話にひょっこり乗ろうとして「まだ早いわよ」と言われてしまった……。気をつけても毎度うかつな私である。

……ちなみに、こういう話をすると「そんなことないよ〜。君だって女の子ダヨ〜。繊細ダヨ〜。」と言ってくれる人が極たまにいるんですが、剛毛さと繊細さは両立すると思うんですよね。弱いところに毛が生える、という考え方もあるので、繊細なハートにモッサモッサ毛が生えてるかもしれない。
ただ、私の身近な人は皆わたしのことをただのケダモノだと思っているので、私の心が剛毛であることはたぶん間違ってないと思います(´Д` )。

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※ちなみに最近コレ↑をしたのはとあるサービス業(私が客)で少しトラブルが起こったときに、ニコニコ対応していたら向こうがわたくしをなぜか「世間知らずの押しに弱い人」的に思ったらしく「強く言えば泣き寝入りしてくれるかも」的な態度を取ったときに起こりました。なので、そう簡単に威嚇しませんので安心してください!! あ、もちろんこの時は不当な金額請求させられそうになったのは避けることができました☆
※このマンガをパートナーに見せたところ「これをネコだと思うやつは、そもそも人を見る目がない」と言われました…。