映画の感想を書きたくてブログ書くとか久しぶりなんですけど、
書きたいので書きます。
批評とかではないです。結構キモめです。
というわけで「スターウォーズ・EP9・スカイウォーカーの夜明け」を見ました。
スターウォーズはファンというよりは「基礎教養」的に見ています。でもどっちかといえば、かなり好きな世界観です。
見てる最中に「あっ、これはSFじゃなかった! スペースオペラよ!」とか「おっとこれはシェークスピア見てる的な感じで見るものだった」と所々修正をする必要があるなと思いつつ、私は剣と魔法の世界が好きなのでわざとベタで陳腐なオールドタイプな演出するところとかもイケル口です。
で。
前回の「最後のジェダイ」で完全にカイロ・レンさんにやられてしまった口なんです。
「スターウォーズだし、見るか〜〜」って、ガーーーーンとカイロ・レンさんにハートをズキューンとやられました。
で、完全に「母目線」でした。「この子…大丈夫なの?!」「レイアさんもそりゃ苦労するわ」「てか、ママ殺せないとか私を殺す気か!!!!!」そう、私はママを殺せなかったところで完全にやられたわけなのです。
そしてレイちゃん好き好きなところも「母目線」で見ていた私です。
【余談】ていうか、なぜかその当時「カイロ・レンにやられてしまった周辺の女子」がこぞって離婚経験者で「え…………ここに惹かれるタイプの女は……男で失敗しがち?!」と背筋が寒くなった記憶があるのですが…なんのエビデンスもありません。
そしてそのカイロ・レンさんにやられてしまった私が満を持してスカイウオーカーの夜明けですよ。ハラハラドキドキ。
なんの前情報も入れずに行きました。
基本的にレイとカイロ・レンさんがライトセーバーでガンガンやりあってくれてれば、わたしは満足ですよ。
みたいな感じでして。
見終わった後は「あーそうきたか」「まあ、そうよね」みたいな感じで、それなりに満足みたいな感じだったんですけども。
以下、ネタバレを含みます。
時間が経ってしばらくしたら、もーーーー悲しくてですね。
いや、これはベンさんが死んでしまったから悲しいのではないのです。
レイちゃんは大丈夫なのかしら???
レイちゃんは、深い孤独の中にひとりぼっちにさせられてないのかしら。
と思ってしまったからなんですね。
いや、まあジェダイがみんな共にあるから大丈夫! ってことなんだけどーー。
ことあるごとにところかまわず電話してきて
「オレはお前のこと一番わかってる」とか
「オレと一緒になれ」って、
ずーーーーーーーーーーっと言ってきた、尊敬する人の息子のベンくん。そして師の甥っ子であるベンくん。
こいつマジうぜーし、許せねーと思いつつ毎回ケンカしつつも、強すぎる力ゆえの孤独や不安とか、期待してくる人達がなんだか全宇宙の期待を背負ってるような人ばっかだから、自分もすごいプレッシャーがあるとか、そういうの、全部経験して理解してて唯一本当に「わかるよ」って思える相手であるベン君。
お互いわかりすぎちゃう能力があって、他にそんな人はいなくて誰も入って来れないくらいの絆ができちゃう、魂の双子状態の片割れが。
いなくなって、レイちゃんは平気なのかなーーー。と。
そう考えたらまー、悲しい。すごく悲しい。大丈夫かー、レイ!!!!!!
おばちゃん心配だよーみたいな気持ちになってしまい、脚本がご都合主義だとか、ありとあらゆることがどうでもよくなりました。
まあ、あの人達は肉体が消えても繋がっていられるので大丈夫ってことなんだと思うんですけども。
とりあえずあの世界では強力すぎる異能力者はレイちゃんだけになってしまい、またひとりぼっちじゃないですか?! という気持ち。
銀河の色んな所でフォースに目覚めてる人がいるんだろうけども、レイちゃんを正しく理解できる人はもういない。そう思うと悲しいのだった。
フィンさんは「わかる」っていうけど、絶対ベンさんほどはわかってねーーーだろ!?
と思ってしまう私なのでした。
ベンさんは、めっちゃくっちゃ好きな女の子に生きててほしくて自分の命の全部をあげて、そんで心が通じたー、わー、どうしようこんな経験ないからどうしよう、わー、チューしちゃったー………昇天………。みたいな感じで、お母さん目線でいうと「そこでレイちゃん置いて、死んでんじゃないよ!!!!!!!」
みたいな気持ちなんですけども。
レイちゃんが、あの後ちゃんと幸せになってほしいなと思います。
ベンさんなら、死んでも毎晩フォース電話してきそうなんで、まあいいんですけど…。
その他
・レイちゃんのナウシカみがすごい。
・レイちゃんのお手当のあと、お腹だけじゃなくて顔の傷も消えちゃってクリーンベンくんが爆誕し、心の傷まで治しちゃったぞ。みたいなの、嫌いじゃない…。そんなんされたら、君のいない世界でなんか生きていけないって命あげちゃうよね…。ベンさんには生きててほしいが、そこはしょうがない。
・J.J.エイブラムズはインタビューで
レイの血筋について、J.J.エイブラムスはこのように語っている。「映画のテーマの一つは、どこから来たものであろうと、その出生などは関係なく、何者にでもなれるというもの。このテーマに全員が納得してもらえるかは分からないけど、このアイデアに共感する人──出身が自分の望んだ場所、誇れる場所でない人々──は少なからずいると思うんだ。僕は『何者でもない』ことの重要さを理解しているけど、僕にとってより苦痛で衝撃的なことは、自分の本当の出身が考えうる限り最悪だった場合なんだ」。
【賛否両論】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で判明するレイの正体はいかに必然的なのか、J.J.エイブラムス監督が語る | Qetic
と、語っていて「ウサマ・ビンラディンの姪」のことを思い出した。
courrier.jpどこの誰の親戚でも自分の自由に生きろ。というのは、結構大事なことじゃないかなと思った。平凡な血筋に生まれたからって、平凡に生きなくてもいい、ということでもあるわけだし。
・村上さんどこにいた?!?!?! まったくわからなかった。