ハート♥剛毛系

心が剛毛な心臓モサモサ系の人の散文。主に「自分のこと」を書くのがテーマです。

スカイウォーカーの夜明けを見た/ネタバレあり(キモめ)

映画の感想を書きたくてブログ書くとか久しぶりなんですけど、

書きたいので書きます。

批評とかではないです。結構キモめです。

 

というわけで「スターウォーズ・EP9・スカイウォーカーの夜明け」を見ました。
スターウォーズはファンというよりは「基礎教養」的に見ています。でもどっちかといえば、かなり好きな世界観です。

見てる最中に「あっ、これはSFじゃなかった! スペースオペラよ!」とか「おっとこれはシェークスピア見てる的な感じで見るものだった」と所々修正をする必要があるなと思いつつ、私は剣と魔法の世界が好きなのでわざとベタで陳腐なオールドタイプな演出するところとかもイケル口です。

 

で。

前回の「最後のジェダイ」で完全にカイロ・レンさんにやられてしまった口なんです。
スターウォーズだし、見るか〜〜」って、ガーーーーンとカイロ・レンさんにハートをズキューンとやられました。
で、完全に「母目線」でした。「この子…大丈夫なの?!」「レイアさんもそりゃ苦労するわ」「てか、ママ殺せないとか私を殺す気か!!!!!」そう、私はママを殺せなかったところで完全にやられたわけなのです。

そしてレイちゃん好き好きなところも「母目線」で見ていた私です。

 

【余談】ていうか、なぜかその当時「カイロ・レンにやられてしまった周辺の女子」がこぞって離婚経験者で「え…………ここに惹かれるタイプの女は……男で失敗しがち?!」と背筋が寒くなった記憶があるのですが…なんのエビデンスもありません。

 

そしてそのカイロ・レンさんにやられてしまった私が満を持してスカイウオーカーの夜明けですよ。ハラハラドキドキ。

なんの前情報も入れずに行きました。

基本的にレイとカイロ・レンさんがライトセーバーでガンガンやりあってくれてれば、わたしは満足ですよ。

みたいな感じでして。

見終わった後は「あーそうきたか」「まあ、そうよね」みたいな感じで、それなりに満足みたいな感じだったんですけども。

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が経ってしばらくしたら、もーーーー悲しくてですね。

いや、これはベンさんが死んでしまったから悲しいのではないのです。

 

レイちゃんは大丈夫なのかしら???

レイちゃんは、深い孤独の中にひとりぼっちにさせられてないのかしら。

と思ってしまったからなんですね。
いや、まあジェダイがみんな共にあるから大丈夫! ってことなんだけどーー。

 

ことあるごとにところかまわず電話してきて

「オレはお前のこと一番わかってる」とか

「オレと一緒になれ」って、

ずーーーーーーーーーーっと言ってきた、尊敬する人の息子のベンくん。そして師の甥っ子であるベンくん。

こいつマジうぜーし、許せねーと思いつつ毎回ケンカしつつも、強すぎる力ゆえの孤独や不安とか、期待してくる人達がなんだか全宇宙の期待を背負ってるような人ばっかだから、自分もすごいプレッシャーがあるとか、そういうの、全部経験して理解してて唯一本当に「わかるよ」って思える相手であるベン君。

お互いわかりすぎちゃう能力があって、他にそんな人はいなくて誰も入って来れないくらいの絆ができちゃう、魂の双子状態の片割れが。

いなくなって、レイちゃんは平気なのかなーーー。と。

そう考えたらまー、悲しい。すごく悲しい。大丈夫かー、レイ!!!!!!
おばちゃん心配だよーみたいな気持ちになってしまい、脚本がご都合主義だとか、ありとあらゆることがどうでもよくなりました。

まあ、あの人達は肉体が消えても繋がっていられるので大丈夫ってことなんだと思うんですけども。

とりあえずあの世界では強力すぎる異能力者はレイちゃんだけになってしまい、またひとりぼっちじゃないですか?! という気持ち。

銀河の色んな所でフォースに目覚めてる人がいるんだろうけども、レイちゃんを正しく理解できる人はもういない。そう思うと悲しいのだった。

フィンさんは「わかる」っていうけど、絶対ベンさんほどはわかってねーーーだろ!?

と思ってしまう私なのでした。

 

ベンさんは、めっちゃくっちゃ好きな女の子に生きててほしくて自分の命の全部をあげて、そんで心が通じたー、わー、どうしようこんな経験ないからどうしよう、わー、チューしちゃったー………昇天………。みたいな感じで、お母さん目線でいうと「そこでレイちゃん置いて、死んでんじゃないよ!!!!!!!」

みたいな気持ちなんですけども。

 

レイちゃんが、あの後ちゃんと幸せになってほしいなと思います。
ベンさんなら、死んでも毎晩フォース電話してきそうなんで、まあいいんですけど…。

 

 

その他

・レイちゃんのナウシカみがすごい。

・レイちゃんのお手当のあと、お腹だけじゃなくて顔の傷も消えちゃってクリーンベンくんが爆誕し、心の傷まで治しちゃったぞ。みたいなの、嫌いじゃない…。そんなんされたら、君のいない世界でなんか生きていけないって命あげちゃうよね…。ベンさんには生きててほしいが、そこはしょうがない。
・J.J.エイブラムズはインタビューで

レイの血筋について、J.J.エイブラムスはこのように語っている。「映画のテーマの一つは、どこから来たものであろうと、その出生などは関係なく、何者にでもなれるというもの。このテーマに全員が納得してもらえるかは分からないけど、このアイデアに共感する人──出身が自分の望んだ場所、誇れる場所でない人々──は少なからずいると思うんだ。僕は『何者でもない』ことの重要さを理解しているけど、僕にとってより苦痛で衝撃的なことは、自分の本当の出身が考えうる限り最悪だった場合なんだ」。

【賛否両論】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で判明するレイの正体はいかに必然的なのか、J.J.エイブラムス監督が語る | Qetic


と、語っていて「ウサマ・ビンラディンの姪」のことを思い出した。

courrier.jpどこの誰の親戚でも自分の自由に生きろ。というのは、結構大事なことじゃないかなと思った。平凡な血筋に生まれたからって、平凡に生きなくてもいい、ということでもあるわけだし。

 

・村上さんどこにいた?!?!?! まったくわからなかった。

www.tvgroove.com

「アラサーバツイチ女が魔性の猫の愛人になって愛され方を教わるまで」

どうもどうも。さるころです。
新刊が発売になりました。


今回は、エッセイマンガじゃなくて「実体験を元にしたマンガ」ということで、主人公は

離婚したばっかりの33歳、イラストレーター水田のりたま

です。なんでしょう。自分じゃないと思うだけで気が楽です。
大体私ですけど、私じゃないというだけで、ネームが鬼のように進みました。事実関係とか時系列とか、エッセイだと「嘘がないように」と猛烈気にするタイプなので「実話を元にしたフィクション」ってなっただけで、エッセンスだけ抜き取って後はいいように書いていいとか、なんて楽なんだ! と思いました。
自分じゃないから、主人公をかわいく描いてもモテる感じで描いても全然平気!
だって、私じゃないから〜!!!!

という感じで描いたんですけど、なんかもう早速私が33歳だと勘違いしてるっぽい人とか見かけて「みんなあんまりちゃんと見てないのかな」と不安になりました。

私はもう43歳で、これは10年前の話を元に描いています。
でももう2009年にはスマホSNSもあって「猫がきたよ」ってTwitterに投稿したら、じゃんじゃんコメントついたりしたので10年前もそんな感じだったな。「今っぽくエピソードを改編」みたいなところはあまりありません。

離婚後の一人暮らしの部屋に、通い猫が来てたのは本当の話です。
そして、離婚後反省会をやりまくっていたのは、いままでのマンガでも散々書いてるんですけど「自分がどういう結婚生活をしたかったのか」という反省以外に「親しくなった相手とどういうコミュニケーションをするべきだったのか」ということもたくさん反省していました。

相手に尽くしまくって、そして相手にはあんまり期待しない。
期待しなかったら、苛立たないし失望もしない…。でもだんだんそんな生活が苦しくなってきて…。
それを友達に「川の水を飲みながら『私喉が渇いてないから幸せ!』って言ってる人みたい」って言われた…のがこのブログの初期にバズった記事…。Twitterで拡散された記憶…。もうあれから5年以上が経って、あのとき妊娠中だった息子、めっちゃ少年になってます。

salucoro.hatenablog.com

その、川の水を飲んでた女が「次に付き合った男性と、どうやってうまく川の水を飲まずに生活できるようになるの?」ということなんですが…。

これ、本当に私は「猫に教えてもらった」んです。
しかも、超手練れの…。猫…。
私はこの猫に会うまで、猫がこんなに人間とコミュニケーションすることに長けてると知らなかったんですよ!

「人の役に立たないと、価値がない」
「相手の役にたって、喜ばれなければ、愛されない」
と思い込んでた私に足りなかったものを
家事もしない、お金も稼がない、役に立ってくれない、猫に教えてもらう。
という話です。

一応、オーダーは「猫マンガやりませんか」というオファーを頂いて始まった企画なんですが、まあ、基本的にはいつも通りの「さるころのマンガ」です。


というわけで、お試し読みをここでやります。
第一話と二話。
続きはまた明日以降に更新します!

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猫関係も人間関係も色々あるマンガです。

 

  • 第1話

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パートナーがキレなくなった話を書きましたが、人によっては閲覧注意です

こちらのブログはお久しぶりです。
新刊が出ました。

 
このマンガは今、幻冬舎plusで連載しております。

毎週木曜日と日曜日に更新されています。

全話無料は期間限定です。更新が終わると一部無料になります。

www.gentosha.jp

 

バツイチ同士の事実婚夫婦にめでたく子ども誕生!ここから「家事と育児をどうフェアにシェアしていくか」を描いたコミックエッセイです。家事分担の具体的な方法から、揉め事あるある、男の高下駄問題、育児はどうしても母親に負担がいってしまうのか、夫のキレにどう対処する?などなど、夫婦関係をぶつかりつつもアップデートしてきた様子を赤裸々に描きます。

 

という、事実婚で共働き夫婦の日常を綴ったエッセイコミックとなっています。
家事をシェアして男性が炊事をすること、女性がキッチンに立たないことに対してのアレコレや、自分達の内面についてジェンダー観などを含めて綴っています。
我が家の事情を書いたエッセイなので、家事育児を分担するための「HOW TO本」ではありません。

夫婦の家事分担における「あるある」もしくは「ないない」話を描いています。


そして結論としては「話し合おう」「話し合わないと相手の考えはわからない」という感じの内容になっていると思います。

 

内容としては
「家事シェア編」
「育児シェア編」
「ケンカ編」

の3部構成です。

 

昨日の日曜日に「育児シェア編」の9話が更新されました。

www.gentosha.jp

12話と13話が「ケンカ編」です。
なので、このまま予定通りなら3/24には最終話が更新されます。

それでその最終話なのですが、これは書いてるときから「人によっては閲覧注意ではある」と思っていました。自覚はあった…のですが、受け止め方は人それぞれなので、読者に任せてみよう。と思ってそのまま出しました。

でもやっぱり、かなり早い段階で書かれたAmazonレビューなど、各所での感想をみたら「あ、やっぱりそういう人はいますよね」ということがありました。

この最後の章は、パートナーであるノダDが「キレる自分を改めた」という話です。

結果的に私の中では「いい話」なんですが、これを書く上ではどうしても「キレる夫」を描写する必要がありました。
タッチもタッチだし、結構マイルドに描いたつもりではあるのですが、やはり「男性が怒鳴る」という表現にトラウマがある、フラッシュバックが起こる等、問題の真っ最中の人にはキツイ表現になっているようです。

 

なので

「男性が理不尽に怒鳴っている」というシーンを見て、自己の体験が呼び起こされてしまう人は読む前に、充分警戒して読むか、または読むのを控えることをオススメします。

 


最終話が公開されるより前に、注意喚起のためにこのブログを描いてるのですが、マンガの表現については本当に人によって受け止め方が違うんですよね。

ameblo.jp


お友達である大貫さんがレビューを書いてくれたんですけど、大貫さんはあのエピソードが面白かったと大ウケ。
たぶん、私がただの「被害者」だったり、被害者であると描いたら全然笑えないと思うのですが、実際ちゃんとカウンター入れてますので、笑ってもらったほうが嬉しいかも。
とはいえ、人によってそんなに違うものなのか〜〜と表現の受けとめられ方については難しいものだな〜と思います。だからやっぱり、ある程度読者に任せる必要があると思っています。

「家族のために自分を変えられる」というところで感動した…という意見も複数頂いております。私も「変わることができるのってすごい」と思って描いてます。


でも「男性が怒鳴ってる」というシーンを見るだけで辛くなる人は見ないほうがいいです。

 

 

 

ということで、話は終わってしまうのですが。せっかくなのでこのエピソードを描いたことについて描いてみます。

以下は「どん家事」のネタバレも含みますので、未読でネタバレしたくない方はここで止めるか、読んだ後にどうぞ。

 


私がなぜこのエピソードをマンガを描こうかと思ったかといえば、これは我々夫婦において大変重要な出来事だと思ったからです。


はてなブログで描いている「マイル日記」では、パートナーは「育児に積極的なお父さんキャラ」として描いています。

salucoro-mile.hatenadiary.jp

これはもちろん本当の姿で、1ミリも盛ってない。
なぜ「マイル日記」を盛らずに描いているかといえば、あれは私が老人になってから読み返すためのガチの成長の記録だからです。バズも狙わず、ひたすら己のためだけに描いております(そうでないと毎日描くモチベーションが続かないからなんですけど)。

家事育児を積極的にするパートナーは私にとって素晴らしいパートナーなのですが、かといって我々夫婦になんの問題もないのかと言えば全然そんなことはなかった。

「完璧じゃないからこそマンガのネタとして素晴らしい」と我がパートナーは言われることがあります。
前著でも「不妊治療代が無い」とか「保活やらない」とかいくつものやらかしをネタにさせてもらっています。

目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで

目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで

 

確かに、完璧なパートナーのマンガなんか、別に読みたくないというか、面白くないですよね…。 面白くするためには盛らないけど、事実を面白くなるようには描いているつもりです。

 

今回、夫婦の「分担」をテーマにしたエッセイで「こうやってうまくいきました」ということを描くなら、自分達夫婦にとって一番問題だったことをどうやって乗り越えたのかを描かないといけないと思いました。

 

最終話に関してはネームは何回も書き直しをしました。軽く描いたら問題が伝わらないけど、描きすぎるとそれはそれで伝えたいことが違う印象を持ってしまう。他の回よりも多くのページを割いて最終話を書きました。

ここに描かれていることに対して「DVだ」「モラハラである」ということに対して「違う」とは言いません。しかし私がその状態を「ケンカ」や「キレ」だと表現することを事態を軽く見ているというのは「必ずしもそうとは言えない」と思います。

なぜなら、この状態を改善できないなら、私は離婚する。と突きつけたからです。 
DVの被害が深刻化するのは「別れられない」からだと思います。しかもそれが「怖いから」だったり、その先が不安だったり…と。我が家の場合はそもそも離婚が簡単な「事実婚」です。これは相手への「信頼関係」がベースで成立する関係なので、それが崩れれば即、別れることが可能です。離婚届けもいりません(もし、離婚の場合は前妻との子と同じ条件で我が子にも養育費払ってもらおうと思っています)。

それまで私は彼の「キレる」ことに対しては、ある程度「改善」すると見込んでいたし、許容もできていたのですが、「限界」に到達してしまいました。
我々には「我慢しない」「できないことは無理にしない」というルールがあります。なので「私はもう許容するのは無理です」とハッキリ通告したのです。

 

我がパートナーは「理不尽にキレる」「怒鳴る」という一面だけ見れば、DVモラハラ男と同じかもしれませんが、同時に「相手の話を聞くことができる」人なのです。

そして、私にとってこの人をパートナーに選んだ最大の理由が「話を聞くことができる」というところなのです。

話を聞くことができれば、欠点を理解し改善することができます。

もちろんこのエピソードの前にも、数々の改善と修正を積み重ねています。
そして、実際に彼は私達にとって一番大きな問題を改善してくれました。
それによってこの話は私たち夫婦にとっては「妻側がDV被害を受けた」という話しではなくて「大きな問題を2人で乗り越えた」という話しになりました。

問題真っ最中だったらマンガにして描くこともできなかったわけですが…。

 
現在、本当にパートナーはキレません。


「キレたら二度と一緒に旅行に行かない」という約束なのですが、以前はキレやすかった海外旅行でも全く怒らない。4歳児の息子があまりにグズったり、面倒なことを言ったりして私のほうが「ムキー!」ってなる時でも、全然怒らない。すごい。あまりの変化振りに驚いています。


本人曰く「怒らないことを目的にすれば、そのように思考を持っていける」とのこと。
以前は自分が好き勝手に感情を発露していることに対して、全く問題だと思って無かったし加害性にも無自覚だし「怒って当たり前」としか思ってなかった。なので、もちろん改善することはなかった。でも「人を傷つけたい」と思っていたわけじゃないんですよね。むしろ、人を傷つけることは望んでいない。
今は自分の加害性を自覚して他人を傷つけない選択をしている。

 

かといって、このマンガは「私達にはできた! さあみんな話し合って問題解決しよう」という趣旨のマンガではありません。「エッセイ」はあくまでも、私達の体験談です。そりゃ話し合いで解決できればいいんですけど、自分で変わるとか、そう簡単にできることではありません。

問題が深刻化しすぎてる場合、深刻化する前でも自分だけでは解決できないと思ったら、プロの手を借りることも必要だと思います。

このマンガの発売記念で、本屋B&Bにて犬山紙子さんご夫婦と、我が夫婦で対談させて頂いたのですが、犬山さんの家は犬山さんのほうが怒りっぽいタイプだったので、犬山さんが自らカウンセリングに通って問題を改善したというお話をしていました。


我が家はパートナーが「話を聞けるタイプ」だったのと、夫婦でそろって空手をやっていた関係で、空手上段位者である私が後輩である夫の問題を「指摘して改善するという土壌ができていた」ことなど、我が家のバランスがありました。
問題を解決する方法はその夫婦ごとにあります。逆にいえば全ての夫婦にとってベストマッチするような魔法のようなメソッドは無いのではないかと思います。
そんなのがあったら、私もノダDも離婚を経験してないでしょうし……。

私達夫婦は「もう離婚したくない」ので、一緒に目的に向かって協力しあえます。

でも、どうしても無理でダメなら離婚してもいいとも思っています。
離婚しちゃダメなんじゃなくて、私達は「離婚したくない」から手を変え品をかえ、一緒にいるための努力をする。私達にとっては法律婚しないことも、共有財産を持たず、家を買わず、財布を一緒にしないことも全部「2人が一緒にいるため」の選択です。

 

ちなみに、パートナーはキレて加害していた話をかかれても平気なのかといえば、全然そんなことはないのです。恥ずかしいし、できればそんなこと描かれたくない。でも「まあ、本当だからしょうがないよね」と認めてくれています。
あと自分も映像ディレクターで表現する職業なので、こういった表現を認めてくれています。私はパートナーのこういうところ、本当にスゴイと思っていて、リスペクトしています。
私がこの話を描いたことで「DVモラハラ野郎」だと言われたら、それは私の責任だし、ある程度覚悟はしていたけど、Amazonレビューとかでもあんな感じで書かれて申し訳無い…と謝ったら「でも、あの人を実際に傷つけたのはオレじゃないし」と言っていて「おおおおおおお、この物事の現実的な物事の切り離しがすごい」と感動しました。


ちなみにB&Bのイベントで、あのエピソードを読んだ読者の方から「あのエピソードを読んで、かなりノダDの評価が下がりましたけど、実際にお会いしたら素敵でした」と、下がったのか上がったんだかわからないコメントをもらいました(笑)。


マンガを描いた私が「今はキレなくなって、欠点を克服したいいパートナーだよ」と言っても信じられない人がいるかもしれないので、念のため書いておくと、現在高校生であるパートナーの娘が以前「こんなこと言ったらお父さんは傷つくかもしれないと思ったけど、前に家にいたときのお父さんは怒ってばかりで好きじゃなかった。今のほうがいい」と言ってくれました。
そのときはしみじみ「キレなくなって、よかったなあ」と夫婦で実感したし、そう言ってもらえるようになって、よかったなあと思ったのでした。
そして大きい方の息子であるお兄ちゃんの成人のお祝い海外旅行で「お兄ちゃんとお父さんの海外旅行でも、お父さんはキレずにいられるか」という話をみんなでネタとして話しができています(予測不可能キャラであるお兄ちゃんとお父さんの男2人旅は、なんとか無事に楽しく過ごせたもようです)。

キレないお父さんは、もともとあった「頼りになる面白い」「ちゃんと話を聞いてくれる」いいところだけが残ったお父さんです。
…全く不満や欠点がないわけじゃないですし、相変わらず我々はケンカはしていますが…。生活にハッピーエンドはなくて、続いていくものなので。

 自分が克服したことについて、リターンが多くて成功体験が積めると人は自然とそちらを選択するようになります。もちろん本人が気をつけて、努力を重ねた結果ではあるのですが、無理して自分を曲げて抑圧して修正しているのではなく「こちらの選択のほうがいい」となり、元々の思考の癖がどんどん修正されているのだなと感じます。

 

我が家の場合は私との関係、話し合いで修正されましたが、自分を変えるという観点では田房永子さんのこちらの本がオススメです。

 あと、私が読んで一番「こ、これは夫婦関係も同じだ!」と思った「被害と加害」の話しが書いてあるのはこちらの本。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

反省させると犯罪者になります (新潮新書)

 

加害者はみな「被害者意識」から加害する、という話は我々夫婦の問題と同じだなと思いました。
被害者意識が強いと、相手への加害を正当化するんですよね。
自分が「被害者」で相手が「加害者」であると夫婦がお互いを認識したら、夫婦関係は破滅に向かうと思っています。そしてインターネットで「夫 死ね」と検索して「夫 ATM」みたいな結婚生活に……!! 私がこの世で一番恐いのは「好きでもない、信頼できない人間と暮らす」ことなので、どんなホラーよりこの手の話が恐いです。


この本に書いてある「被害と加害」の話は犯罪だけでなく、夫婦関係、インターネットの炎上、街中での揉めごと、全ての過度な攻撃や怒りに共通する話しだと思うので、私はことあるごとにオススメしています。

怒りの根源は傷つき、悲しみの体験に基づいている。なのでそれを認識して癒さないとひたすら怒り続け、そして「正当な怒り」がいつしか「加害」になることがある。

そもそも、加害者はみな「正当な怒り」だと認識して加害行為を行っているのです。自分の怒りや批判はどこから加害になるのか、ちゃと考えないと自分が「正しい」と思っているつもりでも加害者になります。かといって怒りを表明しなければ自分を守れないこともある。とても難しい問題だと感じました。

そして加害については抑圧や罰を与えても、更正に繋がらないという事実…。
被害にあった当事者が許しや癒やしを与える必要はないですが、社会は加害者に怒りや罰を与えるのではなく、更正を促すためのカウンセリングや治療を受けさせるようにしないといけないと、この本を読んで思いました。


「キレる私をやめたい」も「反省させると犯罪者になります」も共通することがたくさん書いてあると思います。

 

最近、夫婦関係の話について考えていると「被害と加害」の問題だと思うようになったり、話し合いがうまくできないのは実は個人の資質の問題だけじゃなくて、日本の教育のせいなのでは? と思うようになっています。
「うまく自分の気持ちを伝えることができない」「人に甘えたり、お願いすることが苦手」「察して欲しがる」「怒りや不機嫌で人をコントロールしようとする」「問題を解決するより、我慢や抑圧を選択してしまう」のは、「話し合う」方法を訓練していない、自己表現を訓練するどころか抑圧しまくっている教育とか社会の問題なんじゃないかと思っています。
どうしたら、そういう問題を子ども達の世代に残さないようにできるのかということを最近は考えています。

 

 

話しが長くなりましたが、最後にもう一度本来の趣旨に戻って伝えておきますが
『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。』最終話「夫が自分を変えた日」について「男性が理不尽に怒鳴っている」というシーンを見て、自己の体験が呼び起こされてしまう人は読む前に、充分警戒して読むか、または読むのを控えてください

無料公開時には注意書きを書いてもらうようにしておきます。

あと、このマンガは最終話が我々夫婦の根幹の話しというだけで、その他は基本的に面白家事シェアエッセイコミックなので、お気軽に読んでもらえる本だと思っています。

 

ではではよろしくお願いします。

事実婚で「パートナーの医療行為の同意」はできる

※(2021年11月追記)
「選択性夫婦別姓」の陳情や「困りごと」の中で「医療行為の同意ができない」と訴えかける人に対し、この記事を根拠に「嘘・デマ」という方がいらっしゃるようです。

実際に「事実婚を理由に、医療行為の同意をさせてもらえなかった」という方はたくさんいます。この記事は病院で、医療行為の同意ができなかったときに「法律的な根拠はない」と反論するために書かれた記事です。
事実婚を理由に医療行為の同意をさせてもらえない病院」というのは、実在します。「困りごと」の解決方法は様々ですが「困りごと」の存在自体を否定するものではありません。
婚姻時に別姓が選択できないことのデメリットは多く、医療行為の同意で揉め事が起こる可能性があるのはそのデメリットのうちの一つです。
選択性夫婦別姓については、早々に法制化されることを望んでいます。

以下本文(2018年6月30日更新)です。

 

お久しぶりです。
事実婚についてとか結婚、夫婦についてとか、発言する機会が最近増えてましてありがたいことです。
ブログを書くチャンスが中々ないのですが、最近インタビューとか原稿依頼とかで「事実婚のデメリット」にあげられがちな「パートナーの医療行為の同意が事実婚だとできない!」という問題について語ることも多いのですが、量的な問題でちょっと触れてるだけになってたりするので、その問題だけについてもうちょっと詳しく書こうと思います。こちらと重複してるところもありますが、両方合わせてお読み頂けると幸いです。

被ってるところがあるのは現代ビジネスさんの記事です。

gendai.ismedia.jp

 

事実婚はパートナーの医療行為の同意」はできないのか?

これについて最近調べようと思ったのは、事実婚の方が意識不明で運ばれたときに妻が同意のサインをさせて貰えなかったという話を身近なところで聞いたからです。
とはいえ、その方は同意無しのまま人命優先のため治療されて今は健康を取り戻しています。

事実婚のデメリット」としてよく言われる「サインできない」問題。

やっぱり事実婚だと医療行為の同意はできないのか…。
って思ったんですけど、でもその根拠って何? なんで??
と私が思ったのは事実婚でも骨髄ドナーのときに「家族の最終同意」にサインができたからです。

うちのパートナーは骨髄ドナーになったことがあります。
その時に「最終同意」をするとき、家族もサイン・捺印する必要があります。
最終同意のときには弁護士さん、骨髄バンクのコーディネーターさん、説明の医師、本人、家族代表が全員揃って同意書にサインするんですけど、それは問題なく事実婚でもできたわけです。

それは本人に意識があって「この人が家族の代表です」って保証してるからなのかな〜?
何が違うんだろう……って思ってたのですが、調べてみたら………。

医療行為の同意権は、そもそも本人にしか…なかった!!!!!!!

 ※この辺、現代ビジネスさんの記事と被ってますから、読んだ人は飛ばしてOKです。

www.2chopo.com

こちらのサイトによると……

 ●医療同意権は一身専属、夫婦でも代理できない
じつは、たとえ婚姻した男女の夫婦でも、法律上は相手の医療行為への同意権はない、とされています。医療行為への同意権は、「一身専属」とされているからです。
一身専属とは、他人がなりかわることができないということ。身分にかんすることは一身専属です。他人のかわりに結婚するとか、他人にかわりに養子になってもらうなどはできません。
身分事項以外では、たとえば慰謝料請求権は、原則、ひどい目にあったその人だけが請求できるものとされています。医療同意権もおなじで、手術を受けるかどうかを他人がかわりに決めることができない、と言われれば、そりゃそうだ、とわかるでしょう。夫婦間であっても、それはおなじなのです。

 事実婚だから、とか成年後見人だからとか、全然関係なかった!!!
そもそも、医療行為の同意権は法律婚してようが、親子だろうが、無いんですって〜〜〜。

でも、「病院などでは実際には医師が家族に病状を説明し、治療について家族から同意を得て進めているではないか」とおっしゃるでしょう。
それは家族がかわりに同意しているのではなく、「家族なら本人の医療についての意思をよく知っているだろう」「家族の話によれば、本人はきっと同意するだろう」という推測にもとづいた、あくまでも「グレーな措置」にすぎません。くり返しますが、法律上、家族だからといって医療同意権があるわけではないのです。

ぐ、グレー!!!!
そもそも全員、グレーだった!!

とはいえ、本人に意識がない場合は本人が「そのまま死にたい」と思ってるか「助けて欲しい」と思ってるかわからないから付き添いがいなくても病院に運び込まれたら医療行為は受けられます。現状、人命が優先されるからです。
本人の意志がわからないからといって手遅れになるようなことはあってはならないし、その場合は同意無しで処置を進めて、後から説明をするそうです。

骨髄ドナーの家族の同意に関しては、あくまでも「家族の同意」であって、「医療行為の同意権」とはまたちょっと違うわけですが、それでも「家族」が医療現場で「事実婚はダメ」とは扱われてない、ということなんですよね。
じゃあなんで「事実婚だと同意書にサインできない」なんてことがあるんでしょうか…?

と思っていたら、医療の現場で働くお医者さんが教えてくれました…。

知人の医師と、私が「なんでなの〜」とSNSで発信していたら事実婚をしている救急医の方が、わざわざメッセージを下さって教えてくれました……!

基本的に「事実婚だからサインできない」なんてことは、無いそうです。

 

無いんだって〜!!!!


ただ事実婚なんですけど、サインできますか…?」とか「私、サインしていいんでしょうか」っていう態度の場合「じゃあ、別の方に」ってなることがある。

ということらしいです。
現場としては「誰がこの患者の意志をわかっているのか」が大事なので「事実婚だから…」と引け目を感じてるような人だと「この人は患者の意志を理解してる人じゃない?」「トラブルがあるのかも?」とサインさせないことがあるらしいです。

 

なので「私がパートナーで、私がパートナーの意志をわかっています!」というそういう態度が必要…ってことなんですね…。

 

ちなみに、不安な人は「パートナーに医療行為の同意権を認めます」っていう公正証書を作ったりするそうなんですが、正直意識不明の患者になった場合、現場で公正証書出すようなこともほぼ無いし、そもそも「親権者」とか「法律婚してる夫婦」でも現場で戸籍謄本だして確認することも、無い…ということです。

…そういえば、病院に戸籍謄本だすとか聞いたことない…。

 

で、実はこの辺の話しは「全国的な実態は、調査されていないのでブラックボックス」なんだそうです。そもそも事実婚家庭がどれくらいあるのかとかの調査もないということで…。
最近は介護問題で認知症になった人に対して「成年後後見人に医療行為の同意をさせていいのか(現場ではさせている)」ということで話題になったりはしているようなのですが、現場では「人命優先」という動かしがたい事実の前にグレーのまま運用されているようです。

 

ちなみにうちは母子別姓事実婚実践中ですが、夫は骨髄ドナーで入院して、息子は鼠径ヘルニアの手術をしているので「医療行為の説明」「同意書にサイン」を両方経験してます。

で経験からいうと「うちは事実婚なんで名字が違います」と説明するだけで、それ以上問題になったことがない。ということです。

息子についていえば「事実婚なんで母子別姓ですが、親権者は母です」と説明して、別に「じゃあサインは親権者の方に!」と言われることもなく父親の名前でもサインできました(先に勝手にどんどん母も父も色んな書類にサインしてただけなんですけど)。

 
医療の現場からの声だと「事実婚なのでサインできないほうが稀なケースなのでは」。ということでした。病院や地域によってケースは異なるとは思うのですが、そもそもの「医療行為の同意権」というものの根拠を考えると「事実婚だから同意できない」ということは、無いというのが今回わかったことです。

医療現場は基本「実態重視」です

私は自分が家族の医療行為について同意のサインを経験しているので「できないなんておかしくない?」と思えたんですが、世間でよく事実婚のデメリットとして「医療行為に同意のサインができない」と言われることも多いので「できないんだ…」と思ってしまうことがある。そしてむしろそれが原因でサインできない事態を招くのではないかと思いました。

確かに「遠い親戚が文句を言ってくる」とか「事実婚に納得してない実両親が横やりをいれてくる」とかそういうトラブルはあるかと思います。そういうのがイヤだから病院がサインさせないっていうこととかはあるかもしれない。
とはいえ、じゃあ血族に「同意権」があるのかというと、実は無いのでそういうのは実は法的な意味合いは無い「ノイズ」でしかないという…。
つまりそういう親戚がいたとしても「あんたらに口だしされる覚えはない」ときっぱりサインした本人が言えるなら、病院に関しては問題ないってことなんですよね。

そういう「義実家・親戚問題」って、別に法律婚しててもあるし…。
ただ、法律婚してるとなんとなく「法的に約束されたパートナーが一番優先される」っていうムードがあるだけで、確固たる法的根拠があるわけじゃないんですって…。

 

もちろんなぜか事実婚に冷たい待遇する病院は実在するのですが、それは「医療行為の同意権」についてわかっていない、無知による「差別」だと思います。

お医者さんだから、医療従事者だからといって「法律」に詳しいわけじゃないし、仕組みを理解してない人はやっぱりいるみたいです。

ちなみに「やっぱり心配」という人は防衛策として「歳をとったらお互いの受診の時について行って、医師と顔見知りになっておく」とのこと。とはいえ、年をとってなくてももしもパートナーが大きな病気になったら、付き添いますよね。事実婚はやっぱり「事実の積み重ね」なので、そういう「家族としての行動」は大事だなあと思います。

 

いつも私は「法律婚はおまかせ安心パック」で「事実婚はカスタマイズプラン」って言ってるんですが、法律婚してたらこういう「医療行為の同意権」が家族にあるのかどうか、とかって全然気にしたり調べたり疑問に思ったりしなかったと思います。
法律婚してたとき、離婚するときに「全然結婚のこと何も知らないじゃん!」って思っていて、それで事実婚で行けるとこまで行ってみようと思って、今事実婚しているんだけど、一つ一つのことを確認していくような作業は面白いです。

 

というわけで、事実婚の懸念事項だった「パートナーが意識不明のとき、どうしたらいいの?」問題、「事実婚の方は…」とかもしも言われたときには「私がパートナーだ!!(ドヤ!)」で解決ってことで。

もしもそれができない病院に当たったら、私は全力で戦おうと思います。

「結婚さえできればいいと思っていたけど」結婚が決まったときの喜びのシーン紹介と先読みの声

「結婚さえできればいいと思っていたけど」
内容紹介その③

初婚編
4・[ウエディング・ハイ]29歳〜30歳よりf:id:salucoro:20161020021157j:plain

結婚が決まった時の素直な喜び。
いやー、ほんと婚活女子が一番モヤモヤするのは「将来が見えない不安」だと思うんですよね…。
結婚さえすれば、その道筋が見えるんだと思っていた。

…そんなときが、私にもありました。

が。しかし。

 

やりたくてやった、結婚パーティに違和感。

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モヤモヤするぅ〜。
モヤモヤするぜぇ〜。

結婚は、ゴールじゃない。
そこからの道筋はもうちょっと考えてから選択をしなければ道を誤ってしまうのだ……。

 

って、この辺のことについて、色々描こうと思ったんだけど、もう

「本を! 読んで! 読んで欲しい!」
という一言に尽きるので、是非読んで頂きたい…。

只今、担当編集氏が献本作戦をして下さっていて
この本が刺さりそうな人、面白がってくれそうな人に
発売前に献本をして読んで頂いています。

というわけで、アラサーの恋愛系コラムでご活躍中のお二人にもお送りさせて頂きました(わたしはお二人とは面識ないのですが、担当さんが送って下さいました)。


マンガを描き終わってから友達とかには読んでもらったんだけど「すごく面白いけど、直接知り合いだから面白いと思うのかよくわかんない」と言われてたんですよね。

で、私を知らない人が読んでも面白いんだなーというのがわかって安心しました。
よかったよかった。

高瀬志帆先生にも共感を頂いた…!

 

というわけで、結婚についてモヤモヤとした気持ちをお持ちのみなさんには、是非とも読んで頂きたいのであります。

10月27日発売です!
よろしくお願いいたします。

結婚さえできればいいと思っていたけど

結婚さえできればいいと思っていたけど

 

 

コンサバな結婚観という土台の上に男女平等の家を建てたら欠陥住宅になった

「結婚さえできればいいと思っていたけど」
内容紹介その②


内容紹介その①はこちら。

salucoro.hatenablog.com

 

どうして「結婚したかったか」と言えば「好きな人と一緒に暮らしたい!」からだったんですが…それが=結婚という選択肢しかなかったのはなぜか。

という話をします。

 

アラサー婚活編

2・[婚活作戦会議]27歳

より。


彼氏もいない独身27歳のさるころ。
双子の弟たっちんと、結婚について語り合うのシーン。
(この謎のトサカ男は双子の弟です)

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この2ページから読み取れる私の「結婚観の初期設定」なんですが…。
うち親は保守的…というか、「ちゃんとしたおうち」の価値観なんですよね。

親からすると当然のように「同棲は禁止」。
同棲どころか、うちの親は「婚前交渉禁止」です。姉達を見る限り30歳過ぎた娘でも「彼氏と旅行」はNGで許されませんでした。でもわりと普通の昭和な親じゃないかと思います。
なので「歴代の彼氏を結婚するわけでもないのに親に紹介する」人の話とか聞くと「どうなってるんだ…」と思っていました。

1人暮らしはOKだし、自立して働くのはOKなんだけど、男女交際についてはかなり潔癖…。彼氏ができても「結婚」を決めるまでは紹介など絶対できない。

今の20代だとそんなことも減ってるのかもしれないけど、私は「親の恋愛・結婚観」と「自分達の恋愛感覚」にだいぶ差がある世代だと思います。
それでも正しいのは親のほうで、こっちは最終的に帳尻を合わせれば良いんだと思っていた。

そんなわけで「お試しで同棲してから結婚を考える」とかは人生の選択肢になかったのです。

「帳尻があえばいい」…つまり「結婚」はちゃんとすること。

まあ…結婚して離婚して再婚した今でもそう思っています。


「ちゃんとしてる」っていうのはたぶん私にとっては

「親に言える」ということだったんですよね。

私は7つと5つ年上の姉がいて、末っ子の3女で双子の弟がいる、という4人姉弟です(双子なのでダブル末っ子)。

姉達が思春期まっただ中から社会人になるまで、親とケンカしていた時期「なんでそんなことでケンカするんだろう…」と傍観する癖がつき、自分は親とケンカしたことはほとんどありませんでした。

反抗期らしい反抗期はないままするっと20歳でさっさと家をでてフリーランスのグラフィックデザイナー・イラストレーターになりました。

「親とは揉めない」のが人生の基本でした。
自由なこと、好きな事をする代わりに「ちゃんとする」のが基本です。

親も「ちゃんとする」サポートはしっかりしてくれるので、フリーになって初年度から確定申告は遅れることなく欠かさず、年金も税金もきっちり払っています。

ちゃんと、してる〜〜〜〜。

親のおかげ〜〜〜。

 

で、親も当然昭和の時代とは違う不況の最中「男性に全部養ってもらう結婚」というのが難しいのもわかってる。
私も充分わかってる。

 

そしてマンガにあるように私は男女の双子です。
親からは「男だから」「女だから」と分けられるわけでもなくかなり平等に育ててもらったと思っています。
それで男女は平等だ…と思っていたのです。

でも「結婚」については「男に責任を取ってもらう」ものだと思ってしまっていた。

それは親や世間の刷り込みのせいだと思うんですよね。

弟と話をして「それってなんか違うかも」と気が付いて
「男に頼るような結婚はしないぞ」と心に決めたわけです。

 

だから「普通に共働き」で「一緒にいて幸せを感じる」相手であればいい…。

という結婚観になりました。

 

こう書いてても全然間違っては無いと思うし、それで充分うまく行ってる結婚生活を送ってる人もあると思うんですけど……。

 

うまくは行かなかったんですよね〜〜。

親の教育っていうのはものすごく大きいので私は何の疑問をもたずにガチガチのコンサバな結婚観という土台ができていて、そこに男性に「責任取るとか、人1人の人生おっかぶせるとかそんなの大変だよねえ」と同情的になって男女平等の家を建てようとすると、この上なく歪みが出る…と思うのです。

 

わかりやすく言うと「共働きなのに家事は女の仕事」というのが典型的な歪みですよね。「良妻賢母と仕事人としての自分の両立」な!!!

 

そして、川の水飲むことになるんだよね!!!!!

salucoro.hatenablog.com

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結婚さえできればいいと思っていたけど

 

 

川の水を飲んでいたと言われた女のマンガ「結婚さえできればいいと思っていたけど」

「川の水を飲んでいた」と言われた女、マンガ化!!!!!!

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salucoro.hatenablog.com

というわけで、このブログで結婚とか恋愛とかに思うことを描いていたら、
そういうマンガが出ることになりました。

タイトルは
「結婚さえできればいいと思っていたけど」
です。
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こんな感じで、さるキャラでもなければケモノキャラでもなく
普通の女性キャラクターで26歳〜36歳までの話を描きました。

紹介文引用します〜。

人生に、「結婚」は必ずしも必要じゃないのかも! ?
結婚→離婚→事実婚を経験した著者による、「結婚とは何か」を考える自意識系コミックエッセイ。

「30歳までにぜったい結婚したい! しないと! 」と思って
駆け込み三十路婚をした水谷さるころ
しかし、結婚後の生活は想像していたような素敵ライフには程遠く、
そもそも相手が違っていたのでは……と気づき始め、離婚に踏み切ることに。

ただ結婚しただけじゃダメなんだ…自分がどういう人生を送りたいのか考えないと…と
離婚反省会を繰り返した後、自分なりの幸せ(=子どもがいるバツ一男性との事実婚)に
至るまでの道のりを赤裸々に描いた実録漫画です。

「やっぱり妥協しないと結婚できないのかな…」と迷走気味の女子、必読!

と、いうことであります。
いや、私は結婚したとき「妥協した」とか思ってないよ!?
あと、仕事はする気満々であった。
「高スペック男子とかじゃなくていいの。優しい人なら、一緒に私も働けばいいし、きっと幸せになれるよね」
とか思ったんじゃが、迫り来る
「結婚した女は仕事はもういいでしょ」的な世間とか
「家事の分担ができない」とか
わかりやすすぎる問題につまづきまくるという…。
salucoro.hatenablog.com


アラサーで「結婚したい!」と思ってる女子…。
「自分の結婚、これでよかったっけ?」と思ってるあなた…。
結婚したい女性心理の一反をのぞき見してみたい男性…。
すでに婚姻生活、達観の域に到達した皆様。
結婚にまつわるお悩みがある方には是非読んで頂きたい…。

そして「あるある」とか「ねーよ」とか思って頂きたいです。


内容はこんな感じになっています。
目次です。

「結婚さえできればいいと思っていたけど」


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目次
アラサー婚活編
1・[結婚したいアラサーの病]26歳
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コラム①『スピリチュアル大好き☆』
2・[婚活作戦会議]27歳
コラム②『「甘えるだけの女じゃダメ」だから』
3・[いつ結婚するの? 今でしょ!]28歳〜29歳


初婚編
4・[ウエディング・ハイ]29歳〜30歳
5・[私の知らない「結婚」]30歳
 コラム③『あんまり知らない「戸籍」の話』
6・[「奥さん」ってなんだ?]31歳
 コラム④『結婚するまで男女差別があるとは思ってなかった』
7・[結婚と重たい人生の荷物]32歳


バツイチ独身編
8・[離婚と思い上がりと反省会]33歳
  コラム⑤『「好きな相手と結婚する」のがこの世で一番の幸せ?』
9・[再婚活動する?」]34歳
10・[新しいパートナー]34歳〜35歳


再婚・事実婚
11・[再婚にむけて]35歳
 コラム⑥『パートナーの子と後妻の関係って?』
12・[いざ事実婚へ]35歳〜36歳
 コラム⑦『法律婚事実婚の違い』
13・[ワリカン夫婦の共同生活]36歳
14・[事実婚で婚姻生活運行中]34歳
 コラム⑧『家事のテリトリー問題と【成功設定値】』
 コラム⑨『「察してちゃん」禁止令』
15・[あとがきマンガ]40歳

あとがき

各章ごとに、地獄がある!!!
と、思います。
いや、最終章は地獄じゃないと思うけど…
再婚生活も5年目なのでネタがたまってまた続編が出るといいね。
(離婚するとかそういうネタじゃなくて!)

というわけで、これから発売日まで、各章ごとの見所をご紹介していこうと思います。