「結婚さえできればいいと思っていたけど」
内容紹介その②
内容紹介その①はこちら。
どうして「結婚したかったか」と言えば「好きな人と一緒に暮らしたい!」からだったんですが…それが=結婚という選択肢しかなかったのはなぜか。
という話をします。
アラサー婚活編
2・[婚活作戦会議]27歳
より。
彼氏もいない独身27歳のさるころ。
双子の弟たっちんと、結婚について語り合うのシーン。
(この謎のトサカ男は双子の弟です)
この2ページから読み取れる私の「結婚観の初期設定」なんですが…。
うち親は保守的…というか、「ちゃんとしたおうち」の価値観なんですよね。
親からすると当然のように「同棲は禁止」。
同棲どころか、うちの親は「婚前交渉禁止」です。姉達を見る限り30歳過ぎた娘でも「彼氏と旅行」はNGで許されませんでした。でもわりと普通の昭和な親じゃないかと思います。
なので「歴代の彼氏を結婚するわけでもないのに親に紹介する」人の話とか聞くと「どうなってるんだ…」と思っていました。
1人暮らしはOKだし、自立して働くのはOKなんだけど、男女交際についてはかなり潔癖…。彼氏ができても「結婚」を決めるまでは紹介など絶対できない。
今の20代だとそんなことも減ってるのかもしれないけど、私は「親の恋愛・結婚観」と「自分達の恋愛感覚」にだいぶ差がある世代だと思います。
それでも正しいのは親のほうで、こっちは最終的に帳尻を合わせれば良いんだと思っていた。
そんなわけで「お試しで同棲してから結婚を考える」とかは人生の選択肢になかったのです。
「帳尻があえばいい」…つまり「結婚」はちゃんとすること。
まあ…結婚して離婚して再婚した今でもそう思っています。
「ちゃんとしてる」っていうのはたぶん私にとっては
「親に言える」ということだったんですよね。
私は7つと5つ年上の姉がいて、末っ子の3女で双子の弟がいる、という4人姉弟です(双子なのでダブル末っ子)。
姉達が思春期まっただ中から社会人になるまで、親とケンカしていた時期「なんでそんなことでケンカするんだろう…」と傍観する癖がつき、自分は親とケンカしたことはほとんどありませんでした。
反抗期らしい反抗期はないままするっと20歳でさっさと家をでてフリーランスのグラフィックデザイナー・イラストレーターになりました。
「親とは揉めない」のが人生の基本でした。
自由なこと、好きな事をする代わりに「ちゃんとする」のが基本です。
親も「ちゃんとする」サポートはしっかりしてくれるので、フリーになって初年度から確定申告は遅れることなく欠かさず、年金も税金もきっちり払っています。
ちゃんと、してる〜〜〜〜。
親のおかげ〜〜〜。
で、親も当然昭和の時代とは違う不況の最中「男性に全部養ってもらう結婚」というのが難しいのもわかってる。
私も充分わかってる。
そしてマンガにあるように私は男女の双子です。
親からは「男だから」「女だから」と分けられるわけでもなくかなり平等に育ててもらったと思っています。
それで男女は平等だ…と思っていたのです。
でも「結婚」については「男に責任を取ってもらう」ものだと思ってしまっていた。
それは親や世間の刷り込みのせいだと思うんですよね。
弟と話をして「それってなんか違うかも」と気が付いて
「男に頼るような結婚はしないぞ」と心に決めたわけです。
だから「普通に共働き」で「一緒にいて幸せを感じる」相手であればいい…。
という結婚観になりました。
こう書いてても全然間違っては無いと思うし、それで充分うまく行ってる結婚生活を送ってる人もあると思うんですけど……。
うまくは行かなかったんですよね〜〜。
親の教育っていうのはものすごく大きいので私は何の疑問をもたずにガチガチのコンサバな結婚観という土台ができていて、そこに男性に「責任取るとか、人1人の人生おっかぶせるとかそんなの大変だよねえ」と同情的になって男女平等の家を建てようとすると、この上なく歪みが出る…と思うのです。
わかりやすく言うと「共働きなのに家事は女の仕事」というのが典型的な歪みですよね。「良妻賢母と仕事人としての自分の両立」な!!!
そして、川の水飲むことになるんだよね!!!!!
- 作者: 水谷さるころ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る